西島 県東部の経済人が中心となって地域の発展を考えるサンフロント2懇話会では、伊豆新世紀創造祭の成果を引き継ぐための観光情報システムの構築を提案しています。ワカガエルステーションのスタッフが「おもてなし」の質を維持していくためにも、インターネットを使って情報を発信するにも、伊豆に関する様々な情報を収集し、加工、発信できるデータベースをデジタルネットワーク上に構築することが必要だと考えています。
澤田 創造祭でもシステム研究会がインターネットを使った新しい情報発信の試行をしています。伊豆二十二市町村の特派員からのとっておき情報が見られる「イズダス」や、伊豆観光2世紀プラン推進協議会の「ゆうゆうネット伊豆」にリンクする形で青年会議所が独自の切り口で地域情報を発信しようといった動きもあります。こうした将来に向けた仕組み作りというのも創造祭の大きな命題の一つですし、その中から新しい事業展開も可能ではないでしょうか。
西島 それには、常に伊豆の最新の観光情報を集約・更新したり、サイト内に宿泊予約やショッピングモールなどを組み込み、観光関連事業者の方々に有料で広告を出してもらったり、登録してもらったりといったことを管理運営する「核(コア)・ステーション」が必要ですね。これによりデジタル情報だけでなく、各市町村からリーフレットやパンフレットを集め、各ワカガエルステーションに配送するといったアナログな支援体制も可能になるでしょう。
澤田 せっかくの創造祭ですから民間主導で実験試行していただきたい。観光情報サイトを含めた情報発信の仕方など、民間からの積極的な提案を期待しています。東京や横浜駅等で観光パンフレットを配るといった従来のやり方に加え、こうすれば具体的な広報宣伝効果が期待できるというプレゼンテーションは大きな意味があると思います。
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