サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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 21世紀を目前に控え、私たちを取り巻く環境の変化は加速度的にその速さを増しています。先の国会での地方分権一括法の制定で地方分権は大きな一歩を踏み出しました。4月から導入された介護保険は最初の試金石となることでしょう。
 −県東部の活性化を考える−をテーマに3年目を迎えた特集「風は東から」。今回は、県ゆめ未来局伊豆新世紀創造祭推進室長の澤田茂夫氏をお迎えし、現在行われている伊豆新世紀創造祭の、その後をにらんだ取り組みについて、サンフロント21懇話会が提唱する「観光情報システムの構築」を中心にお話をうかがいました。
風は東から
「東部発21世紀へのメッセージ」 シリーズ1
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  −観光情報システムの構築−
魅力ある情報を恒常的に 創造祭後も必要な発信の核


ワカガエルステーションの「おもてなし」は
伊豆らしさの象徴。情報の更新が成功のカギ
西島 昨年の大晦日にスタートした伊豆新世紀創造祭。すでに四カ月が経過し、各地で盛り上がりを見せています。先の河津桜まつりには過去最高だった昨年を二十五万人も上回る百二十五万人もの人が訪れたそうですね。
澤田 河津桜まつりだけでなく周辺への観光といった形で客足が松崎、西伊豆あたりまで延び、場所によっては昼食等の予約が満杯で、観光バスの駐車ができないほどの盛況ぶりでした。まさに“河津桜効果”といったところでしたね。
西島 ゴールデンウイーク、夏休みと、伊豆新世紀創造祭はむしろこれからが本番です。来年一月一日まで伊豆各地が大いに沸き返ると思います。この先、伊豆の求心力をいかに維持していくかが今後の大きな課題ですね。そのためには、リピート客を促す恒常的な情報発信の仕組みづくりや、「おもてなし」の質の継続的な強化が必要ではないでしょうか。そこで注目しているのが、すでに伊豆三十カ所に設けられている伊豆ワカガエルステーションの存在です。観光窓口としてかなり認知されているようですね。
澤田 正確な数字の把握はまだですが、多くの観光客にご利用いただいています。様々な地域情報をお客さまのニーズに沿ってお出しするという、対面式ならではの「おもてなし」効果が出ているのではないでしょうか。
西島 「おもてなし」のベースとなる様々な地域情報についても、今後は質の維持が課題になってくる。伊豆全域の観光情報を広く把握していることが重要ですし、ステーションによって格差が生じてもいけません。
澤田 現在は伊豆新世紀創造祭全体実行委員会が中心となって伊豆各地から情報を吸い上げ、県内外や各地のワカガエルステーションへ情報を提供しています。この情報提供の仕組みをどう残すかについては今年一年の活動成果を踏まえて検討していきたいと考えています。こうした情報発信の業務を将来にわたって継続し、発展させていくためには、民間主導で対応していただくことが理想ですね。その中で例えばインターネットを利用した配信システムなどは非常に有効な手段だと考えます。



澤田茂夫(さわだ しげお)県ゆめ未来局伊豆新世紀創造祭推進室長
澤田茂夫(さわだ しげお)県ゆめ未来局伊豆新世紀創造祭推進室長
県の環境問題を全般にわたって担当した後、現職に。就任以来、伊豆をくまなく歩き、各市町村のイベント計画などについてアドバイスするなど県のバックアップの責任者として活躍。由比町生れ。
懇話会が提唱する観光情報システム。
コア・ステーションの設置でアナログ、デジタル両面のサポートを

西島 県東部の経済人が中心となって地域の発展を考えるサンフロント2懇話会では、伊豆新世紀創造祭の成果を引き継ぐための観光情報システムの構築を提案しています。ワカガエルステーションのスタッフが「おもてなし」の質を維持していくためにも、インターネットを使って情報を発信するにも、伊豆に関する様々な情報を収集し、加工、発信できるデータベースをデジタルネットワーク上に構築することが必要だと考えています。
澤田 創造祭でもシステム研究会がインターネットを使った新しい情報発信の試行をしています。伊豆二十二市町村の特派員からのとっておき情報が見られる「イズダス」や、伊豆観光2世紀プラン推進協議会の「ゆうゆうネット伊豆」にリンクする形で青年会議所が独自の切り口で地域情報を発信しようといった動きもあります。こうした将来に向けた仕組み作りというのも創造祭の大きな命題の一つですし、その中から新しい事業展開も可能ではないでしょうか。
西島 それには、常に伊豆の最新の観光情報を集約・更新したり、サイト内に宿泊予約やショッピングモールなどを組み込み、観光関連事業者の方々に有料で広告を出してもらったり、登録してもらったりといったことを管理運営する「核(コア)・ステーション」が必要ですね。これによりデジタル情報だけでなく、各市町村からリーフレットやパンフレットを集め、各ワカガエルステーションに配送するといったアナログな支援体制も可能になるでしょう。
澤田 せっかくの創造祭ですから民間主導で実験試行していただきたい。観光情報サイトを含めた情報発信の仕方など、民間からの積極的な提案を期待しています。東京や横浜駅等で観光パンフレットを配るといった従来のやり方に加え、こうすれば具体的な広報宣伝効果が期待できるというプレゼンテーションは大きな意味があると思います。



地域の魅力を大きな声で
チェンジ伊豆2000!の挑戦は続く
西島昭男(にしじま あきお)株式会社シード社長
西島昭男(にしじま あきお)株式会社シード社長
昭和6年株式会社シード設立。番組制作、イベントプロデュース、商業施設開発など県内外の仕事を幅広く手がける。サンフロント2懇話会ハシンクタンク・TESS委員長。



西島 創造祭では東京のテレビ局で伊豆の観光情報番組を提供するなど、県も広報宣伝活動にずいぶん力をいれていますね。プレスツアーを行い、多くの新聞、雑誌にも取りあげられています。サンフロント2懇話会が母体のラジオ番組や新聞の特集記事にも協賛していただいているので、県内にも伊豆各地の情報を積極的に発信しています。
澤田 今回は予算と速攻効果を考え、イベントや温泉、食、名所の紹介などを中心に広報を展開しています。今後はいわゆる観光宣伝とは違うかもしれませんが、地元が手作りでやっていることや、町の取り組みに参加してみませんかという情報も発信してみたいですね。地味でも地元の人が楽しみながらゆっくり育んでいくものを知ってもらうことも大切な広報活動だと思っています。
西島 元来地域のイベントというのは文化づくりであって、じっくり地元に根付かせるための息の長い取り組みです。そういったことをうまく取りあげるには、例えばパブリシティとしてメディアに載せるという手法もあります。そのためには情報としての魅力が必要で、それさえあれば東京のテレビ局でも取りあげてくれる。魅力ある情報をパブリシティとリンクさせて発信するにはしっかりしたシステムが必要だと思います。
澤田 例えば、イベントだけでなく、地元の人が侃々諤々(かんかんがくがく)準備を重ねていった経緯や、その横でボランティアが黙々と清掃をしている姿、参加した人たちの声など、創造祭は単なる人集めのイベントではないんだよ、地元の人が主体となって、結果として成功するか分からないけれど、将来に繋げるために一生懸命なんだよという想いを見せてあげたいですね。本当に伊豆は変わるんだという意気込み、こんな風に変わったんだというメッセージを伝えていきたいです。
西島 今回の創造祭で少なくとも地元が何かやらなければという機運が醸成できたのは事実です。その火を消さないためにも、新しい観光情報システム、情報発信の仕方を考えたいですね。サンフロント2懇話会は観光情報システムの構築を提案していますが、今後実現に向けて、県の側面的な支援をお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。


伊豆の情報はココでゲット!
伊豆ワカガエルステーション

名 称
市町村
TEL
開設時間
びゅうプラザ熱海(熱海駅) 熱海市田原本町 0557-81-6002 毎日10:00〜13:30 14:50〜17:30
ワカガエルステーション(熱海) 熱海市渚町 0557-86-2000 毎日9:15〜17:30
伊豆ワカガエルステーション伊東 伊東市和田 0557-32-5678 毎日9:00〜17:00
伊豆高原駅 伊東市八幡野 0557-54-3161 毎日9:00〜17:00
伊豆熱川駅 東伊豆町奈良本 0557-23-0411 毎日9:00〜17:00
河津町観光協会(商工会館) 河津町浜 0558-32-0290 毎日8:30〜17:00(日曜祭日休業)
尾ケ崎ウィング 下田市白浜 0558-23-7711 毎日8:30〜17:00(12/30〜1/2除く)
伊豆急下田駅 下田市東本郷 0558-22-3200 毎日9:00〜17:00
南伊豆町観光協会 南伊豆町青市 0558-62-0141 毎日9:00〜17:00(1/1〜1/3除く)日曜休業(2・3月、7・8月を除く)
奥石廊あいあい岬 南伊豆町入間 0558-65-1129 毎日8:30〜16:30
「道の駅」花の三聖苑伊豆松崎 松崎町大沢 0558-42-3420 毎日9:00〜20:00
西伊豆町観光協会(堂ヶ島) 西伊豆町仁科 0558-52-1268 毎日9:00〜16:00(12/29〜1/3除く)
黄金崎クリスタルパーク 賀茂村宇久須 0558-55-1515 毎日9:00〜17:00(臨時休館あり)
土肥町観光協会 土肥町土肥 0558-98-1212 月〜土曜8:30〜17:00(祝日除く)
グリーンヒル土肥 土肥町土肥大平 0558-98-0722 毎日8:30〜17:00
戸田村観光協会 戸田村戸田 0558-94-3115 毎日9:00〜17:00
沼津観光案内所(沼津駅) 沼津市大手町 0559-34-3115 毎日9:00〜17:00(年末年始除く)
三島市観光案内所(三島駅南口) 三島市一番町 0559-76-4975 毎日9:00〜17:00(12/30・31除く)
山中城跡公園観光案内所 三島市山中新田 0559-85-2970 火曜〜日曜10:00〜16:00
酪農王国オラッチェ 函南町丹那 0559-74-4192 毎日10:00〜20:00(10月〜4月)毎日10:00〜21:00(5月〜9月)
韮山時代劇場 韮山町四日町 0559-49-8600 毎日8:30〜17:00
伊豆中央道伊豆長岡ゲート 伊豆長岡町北江間 0559-48-5522 9:00〜17:00(月・木曜休業)
伊豆長岡温泉逸品館 伊豆長岡町長岡 0559-47-2102 9:00〜17:00(月・木曜休業)
伊豆長岡観光協会 伊豆長岡古奈 0559-48-0304 平日9:00〜17:00土・日曜9:00〜12:00
伊豆洋らんパーク 大仁町田京 0558-76-3355 毎日9:00〜16:00(12/26〜12/30除く)
狩野川記念公園 修善寺町熊坂 0558-74-0303
(創造祭推進室)
毎日9:00〜16:00
修善寺駅(伊豆箱根鉄道) 修善寺町柏久保 0558-74-0303
(創造祭推進室)
毎日10:00〜16:00
天城温泉会館 天城湯ヶ島町湯ヶ島 0558-85-2222 毎日9:30〜21:00(第1、第3及び第5火曜日を除く)
「道の駅」天城越え(昭和の森会館) 天城湯ヶ島町湯ヶ島 0558-85-1110 毎日8:30〜16:30(第3水曜、12/29〜1/1除く)
中伊豆荘 中伊豆町冷川 0558-83-1155 毎日8:00〜20:00
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