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県東部の30年を数字でたどると、まず浮かび上がるのは人口構成の変化だ。総人口は約125万人から約116万人となり、多くの市町で人口減少が進んだ。一方で、総世帯数は約39万世帯から約49万世帯に増えている。(図1) 人口減にもかかわらず世帯数が増加したという事実は、地域の暮らしの形そのものが変わってきたことを示している。単身世帯や高齢者世帯が増え、一つひとつの世帯規模が小さくなった。それにより、地域社会の支え方もこれまでとは違うものが求められるようになった。 高齢化率は全市町で上昇し、熱海市では30年前の18.2パーセントから47.9パーセントへと大きく上昇した(図1)。15歳未満の年少人口割合も多くの市町で低下し、伊東市では16パーセント(1990年)※1から8.4パーセント(2020年)※2と半減している。 こうした数字は少子高齢化の進行を映し出すだけでなく、地域差も鮮明にしている。長泉町や御殿場市のように人口が増加、あるいは比較的健闘している地域もあれば、伊豆地域を中心に高齢化と人口減少がより強く表れている地域もある。小泉学長は「こうした変化は、単なる縮小としてだけでなく、地域の前提条件が組み替わってきた結果として見るべき」と指摘する。 東部は首都圏に近く、暮らし方や産業、観光の変化が中西部より早く表れやすい地域であり、この30年はその影響を先行して受けてきたという。
※1 H2国勢調査 ※2 R2国勢調査
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