大宮市が主張した上尾市、伊奈町を含めた政令指定都市構想を受け入れ
「三市で合併し、そのまま政令指定都市に」と求める浦和と、「上尾市、伊奈町を加えた四市一町で政令市に移行すべきだ」と主張する大宮。県庁所在地・浦和のプライドと、経済、交通の中心地・大宮の意地をかけ、両市は対立、主導権争いを繰り返してきた。
平成九年、任意の合併協議会設置決議では、浦和市の主張する三市合併が先行した形だったが、十一年の三市合併推進協議会では「新市成立後、新市は上尾市、伊奈町の意向を確認の上、速やかに合併協議を行うものとし、二年以内を目標に政令指定都市を実現する」との文書に合意。浦和が大宮側の意向をのんだ。「これまで来た三市合併を壊さず、前進するための判断だった」と福島正道浦和市議(政令指定都市特別委員会委員長)は振り返った。
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