平成14年に開業した静岡県立静岡がんセンター。国内トップクラスのがん治療技術を背景に、地域医療の拠点として患者の治療に当たる一方で、より優れたがん治療の開発に当たっている。平成17年度には、静岡がんセンター研究所が独立棟として開設し、大学や企業の研究機関との共同研究がスタートする。特に注目されるのが医工連携による取り組みで、臨床の現場と密接に連携した静岡がんセンター研究所ならではのメリットを十二分に生かした成果が期待されている。すでに東京工業大学や早稲田大学などが施設内に研究室を設けることが決定しており、今後はさらに多くの研究機関との共同研究を模索していく予定だ。
「風は東から」2月は、共同研究が決まった東工大生命理工学部の大倉一郎、赤池敏宏両教授のお話を交えながら、先端医療の共同研究拠点として大きな期待が寄せられる静岡がんセンター研究所と、その中心的なテーマとなる医工連携による共同研究開発の可能性について検証する。 |
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