 |
■新しく生まれ変わった富士スピードウェイ |
|
オリンピック、サッカーワールドカップと並ぶ、世界3大スポーツイベントのひとつF1。世界約180カ国でテレビ放映され、毎戦1億5000万人が観戦する。メーカーの開発費、イベント費用、放映権、開催地での経済効果などを合わせるとワンシーズンに1兆2000億円が動くといわれる。
F1の魅力は何といってもその臨場感にある。時速300キロを超えるスピードと、独特の甲高いエンジン音、レーシングカーが通り過ぎた後のタイヤやオイルが焼けるにおい―。サーキットには日常では決して感じることのできない興奮と華やかさが満ちている。
世界的な大手自動車メーカーが技術の粋を集めたマシンは、スタートから2秒台で時速100キロ、5秒半で200キロに達する。コーナーを曲がったり減速したりする時にかかるG(重力加速度)は実に体重の5倍。地球上にたった22人の選ばれたドライバーだけがピットに立てる、まさに究極のモーターレースだ。 |