北欧にある世界的な医療健康産業クラスター「メディコンバレー」で国内外の産学官を結び、共同研究や研究開発、事業化の橋渡しをしているトーマス・ヨンソン氏に、同プロジェクトについて聞いた。
ファルマバレーは病院と企業が近い。ライフサイエンス分野では、病院の存在が欠かせない。企業や研究者のアイデアをすぐ患者さんに生かすことができるし、ドクター、看護師の評価がすぐに聞ける。また、一つのエリアに研究に携わる機関がまとまっていて、かつ協力体制がとれていることは、ほかの海外のクラスターと比較しても大いに評価できる点だ。 ファルマバレーの成果品はすでにいくつか見ている。ぜひ、世界中に紹介していきたい。静岡での成功例を作りたいし、必ずできると思っている。がんに特化するのはいいと思う。また医療機器開発だけでなく、がん患者の食事や術後のケアなどのソフト面も研究している。この分野も非常に大きなチャンスとなるだろう。 |