「人と動物の未来センター」は人間と動物の共生と「殺処分ゼロ」の社会の実現を目的に、飼えなくなった犬や猫を保護し、動物愛護団体などと連携して啓発や普及活動、獣医師や動物看護師の教育などを行う施設。
運営する公益財団法人「動物臨床医学研究所」は、獣医学に関する臨床的研究や獣医療技術の向上、人と動物の共生の探求及び動物愛護思想の啓発普及事業を行っている。2011年に内閣府認可の国の公益財団法人となった。
未来センターは、獣医師や看護師の研修施設、犬300頭、猫100匹を保護できる施設、ペット同伴者の宿泊コテージなどが予定されている。十数名の獣医師が常駐し、東日本大震災で飼い主を失ったペットの保護や受け入れも見据える。
建設計画によると沼津市が昨年、伊藤忠商事(東京都)から寄付を受けた土地約232ヘクタールの一部2.5ヘクタールを利用する。完成は2015年度の予定だ。
栗原裕康市長は9月の市議会で「命の大切さや動物愛護を身近に考えることができ、情操教育の一助になる」と、施設整備を積極的に支援する考えを示した。現在、基本インフラの現況確認や調査、開発に向けた許可手続きなど事務的な打ち合わせを財団と進めている。 |