今月20日、JR沼津駅北口にグランドオープンした総合コンベンション施設「プラサヴェルデ」は、国際会議にも対応できる県会議場施設と、昨年リニューアルした沼津市の多目的展示場「キラメッセぬまづ」、民間ホテル「ダイワロイネットホテルぬまづ」で構成されている。
会議場施設は鉄骨造り4階建て延べ約1万1,200平方b。最大1,100人収容のコンベンションホールA、400人収容のホールBのほか、50〜150人収容の小中規模の会議室計12室を備える。白を基調にし、県産材をふんだんに使ったデザインは清潔感とぬくもりを感じさせる。屋上庭園やカフェもおしゃれなイメージだ。指定管理者はキラメッセぬまづと同じコングレ・コンベンション静岡グループ。プラサヴェルデ全体で年間70万人の来場者を見込む。
グランドオープンを前に、周辺にはビジネスホテルも数多く立地し始めている。
一足先に開業した新しいキラメッセぬまづの昨年7月から今年3月までの稼働率は、多目的ホール64%(目標65%)、市民ギャラリー70%(目標55%)。来場者数は目標35万人に対し、32万人と健闘。1年間に換算すると40万人に上る計算だ。東部地域コンベンションビューローの後藤豊事務局長は「旧キラメッセぬまづは平均70%以上もの高い稼働率を誇った。その素地に加え、音響や照明を改善した期待値もあり、昨年度の予約は順調に伸びた」と振り返る。
プラサヴェルデの田中伸幸館長も「4月に県会議場の下見ができるようになってから予約件数が急増した。見ていただければ気に入ってもらえる施設。これなら目標の来場者数30万人は難しい数字ではない」と手応えを感じている。
グランドオープン記念事業の「フラワーデザイン国際競技会アジアカップ2014」は複合施設の特徴を生かしたコンベンションとして県が誘致した。県の神戸重敏ふじのくに千本松フォーラム整備課長は「多くの方に実際に施設を見てもらい、使い勝手を体感していただきたい。その中で利用につなげていってもらえれば」と期待を込める。
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■グランドオープンしたプラザヴェルデの外観(上)は沼津駅北の風景を変えた。国際会議場の屋上庭園(右下)はハーブやカラーリーフを使い、まるで都会のオアシスにいるよう。ホールA(左下)は県産材を多用しており、赤やオレンジがモダンな印象を与える |
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