大石 2020年 、東京五輪自転車競技が伊豆市で開催されます。多様な価値観の方を迎えるにあたり、おもてなしだけでなく、動物愛護と福祉の考え方も問われる機会となりそうですね。
菊地 20年後、伊豆縦貫道が下田までつながることが想定されます。それまでに伊豆半島を世界レベルのリゾート地にしていきたい。五輪競技伊豆市開催の2020年は、その大きな目標に対する中間目標と位置付けています。
県東部は残念ながら、まだユニバーサルデザインの視点ではハンディキャップのある方々への対応ができていません。また高齢者に対するケアや、盲導犬・介助犬、ペットと一緒に旅行したい方々に対して、どのような都市のデザインをしていくか。極めて大きな課題だと思っています。
川口 NPO法人静岡県補助犬支援センターは、2007年に発足しました。県民の皆さんに、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の働きや、補助犬法を知っていただく活動を行っています。また、補助犬を希望する方へ情報提供をしたり、ユーザーには医療費の補助や、指導という立場で犬の行動管理や健康管理などをしています。
私たちはユーザーが社会参加することで、そのご家族やまわりの方すべてが生き生きと暮らせる社会になることを目指しています。
オリバー 英国では動物は家族の一員が当たり前です。盲導犬や介助犬も珍しくありません。日本と違い、英国は犬をどこへでも連れていくのが普通です。
動物に責任を持つことも小さい頃から厳しくしつけられます。私は馬が大好きで、3歳半から乗っていますが、まず覚えさせられたのが馬の手入れでした。馬舎の掃除やブラッシングなどを先にしないと乗れないのです。「ポニーが欲しい」という私に、母は、まず小動物から世話をさせました。今でも、自分が食べる前に犬にエサをあげる、そういう習慣が身についています。 |