―県医療健康産業研究開発センター(新拠点)の役割と機能について説明をお願いします。
植田 主に医療健康産業分野の製品化・販路拡大、新規参入の加速に向けて、オープンイノベーションによる創薬開発、医療機器開発、部品開発、試作などを行っています。特徴は(1)ワンストップによる企業支援(2)成長ステージに応じた支援(3)交流・連携機会の提供(4)人材の高度化―です。支援機関のファルマバレーセンター(PVC)は、入居企業ごとにラボマネージャーやコーディネータを配し、きめ細かな支援を行っています。
深澤 地元で50年以上製造業をしていますが、新拠点の開設を機に自社の技術を生かして医療機器分野に参入したい、売り上げの3割を医療機器関連にしたいと考えました。
ただ、医療機器分野は資格がないと参入ができません。そこで、昨年からPVCの指導の下、医療機器製造業の登録を目指し、今年1月に資格を取得しました。現在は、次のステップとして医療機器の品質マネジメントシステムの構築を行っています。
関口 PVCだけでなく、リーディングパートナーとして入居されたテルモからこの分野に精通した人材を派遣、指導してもらっています。今まで深澤電工をはじめ9社に同様の支援を行っています。
佐野 MEセンターは自社が持つ品質マネジメントシステム構築などのノウハウをできるだけ地域企業にお伝えすることが大事な役割と捉えています。先の人材の派遣もMEセンターにとどまらず、全社挙げて支援しています。
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