サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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風は東から「2021.12.23 静岡新聞掲載」

長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館は、新型コロナ感染症の影響もあり、運営が困難な状況となっている。先ごろ、同美術館を経営する法人は、施設の県への無償譲渡申し入れた。県東部は以前から芸術文化・交流インフラが少ないことが指摘されており、そんな中での同美術館の閉鎖は地域としても避けたいところ。観光スポットとしても人気の同施設を、引き続き県東部の文化発信と賑わいづくりの拠点にしていくには、どのような体制や活用法が必要なのか。サンフロント21懇話会が緊急提案する。以下に提案書を掲載する。また、同美術館が立地する長泉町の池田修町長と懇話会の岩崎清悟副代表幹事に、同美術館の地域での位置付けについて聞いた。

[サンフロント21懇話会企画]
シリーズ9

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【緊急提案】ヴァンジ美術館の存続模索 民間連携で広域文化拠点に

■県が受け皿となり、多様な活用を
■岩崎清悟氏
サンフロント21懇話会副代表幹事、静岡ガス特別顧問 富士山静岡交響楽団理事長
県東部地区は幅広い分野で個性豊かな顔を持ち、発展の可能性を秘めている。富士山ろくに位置する長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館を含む一帯は、優れた文化・芸術の発信拠点であり、首都圏からの来訪者に驚きをもって受け止められている。このヴァンジ彫刻庭園美術館がある「クレマチスの丘」は、世界的な芸術作品を鑑賞するだけでなく、長泉町特産のクレマチスの花も楽しめ、訪れる多くの人に非日常体験を提供し、地域の文化力向上に大きな役割を果たしている。先のラグビーW杯開催に合わせたサンフロント21懇話会のビジネスマッチングイベントでは、わが交響楽団が当美術館での演奏機会を頂いたが、彫刻と演奏とが融和した魅力あふれる空間を創り出した。今後も多様な活用が期待される。
今、県東部の貴重な文化拠点であるこの美術館の事業をどのように継続させ、活用していくかを問われている。県が受け皿となり、新たな運営形態で再出発することを望む声が上がっている。観光振興の面からも、伊豆や東部の歴史的資産や観光資源とヴァンジ彫刻庭園美術館及びその周辺とを結ぶことで、県東部の多様性の魅力を増すことは疑いない。県立美術館のサテライト機能も期待でき、作品を相互に紹介することで文化拠点としての魅力も増してゆこう。 県東部の活性化に欠かせない施設として、存続を強く望む。


■子どもたちの情操教育の場に
■池田 修氏
長泉町長
当町にとって「クレマチスの丘」は、駿河平自然公園とともに美と文学が集積する自慢のエリアだ。中でも、ヴァンジ彫刻庭園美術館はこのエリアの玄関口であり、良質なレストランやセレクトショップなどが併設され、友人が来れば連れて行ける、おもてなしの食事会場でもある。
ヴァンジ美術館は当町を代表する花、クレマチスを主役に据えている。四季折々に美しい庭を保つには、切れ目ない運営が不可欠だ。
本年4月、井上靖文学館の運営を当町が引き継いだ。ベルナール・ビュフェ美術館は民間企業(静岡新聞社)が絵画の散逸を防ぎ、支えている。ヴァンジ美術館も県に支援をいただき、それぞれがそれぞれの体力に合わせ、共にこのエリアの存続を図りたい。
ビュフェ美術館は子ども向けのワークショップが盛んだ。文学館も2階をイベントができるよう改修した。ヴァンジ美術館は以前から当町の小学生や近隣の特別支援学校の子どもたちを招待してもらっている。絵画、文学、そして彫刻と庭園、これら施設が連携し、子どもたちの情操教育の場として切れ目なく情報発信することで、より素晴らしい取り組みができるのではないか。
ぜひ、県の英断を望みたい。
 


■企画・制作/静岡新聞社地域ビジネス推進局

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