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■松木 正一郎 下田市長
静岡県下田市出身。建設会社勤務を経て、1989年静岡県庁に入庁。都市計画課長、交通基盤部景観まちづくり課長、下田土木事務所長など務める。2020年より下田市長に就任。現在2期目
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当市は市制50周年を契機に、「下田市グローカルCITYプロジェクト」を始動させた。グローカルとは40年ほど前に提唱された概念で、グローバルとローカルの合成語。地域特性を磨くことで地元への誇りと愛着を持ち、国際社会で活躍できる人材の育成と、人・モノ・地域といった横のつながりをつくり、世界に通じる魅力的で持続可能な未来の下田の創出を目指していくものだ。
当市は港町として長い間、異なるものを受け入れてきた。江戸時代、大坂と江戸を結ぶ海路の基地として賑わい、幕末には下田港にペリーが来航し、開国の舞台として様々な交流が生まれた。こうした特徴を生かし、観光振興を図るとともに世界で活躍する人材育成を目指した国際教育など、様々なプロジェクトを進めている。
また、地域資源として旧市街の町並みもさらに活用していきたい。ペリーロードなど旧市街には、数多くの路地がリアルな生活空間として今もなお残っている。昨年11月には「全国路地サミット」が開催され、全国の“まちづくりのプロ”が当市に集った。地域に暮らす人々や建物などは全て大切な文化資源だ。それらを実体験しながらリモートワークで働くようなデジタルノマド(※1)なども包摂した新しい観光まちづくりに積極的にチャレンジしていきたい。
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