 |
■池田 修
長泉町長
長泉町出身。1980年工学院大電気工学科卒業後、長泉町役場へ入職。職員として教育部長、総務部長などを務めた後退職し、2013年に長泉町副町長に就任。その後17年に長泉町長に初当選し、現在2期目
|
長泉町では「町民の日常生活の充実・満足度の向上」を最優先に据えたまちづくりを進めてきた。まずはインフラ整備などのハード面をしっかりと整え、その上で子育て支援や高齢者支援といったソフト面を充実させることが重要と考えている。小規模な町だからこそ、町民の要望に対して迅速に対応できる強みを生かし、満足度の向上につなげてきた。
その象徴的な取り組みが子育て支援である。約50年前、他の自治体に先駆けて子育て施策を開始し、「子育てするなら長泉」というキャッチフレーズで全国的に知られるようになった。このブランド力を一層高めていくためにも、引き続き子育て環境の充実に力を注いでいく。
また、若者が町に定住できる環境の整備にも注力している。未来人定住応援事業奨励金制度を設け、この制度にエントリーした学生(未来人)に町の利便性、特に首都圏へのアクセスの良さを実感してもらうため、新幹線で通学する学生に対する定期代の補助や、大学等を卒業後に町内に住所を有し、5年以上の継続居住および正規雇用として働いた若者への奨励金制度を実施している。こうした制度により、町外へ進学した若者にも「長泉町に戻る」選択肢を提示している。現在は年間約200人が制度を利用し、その約半数が町への定住を選んでいる。
今後は、働く場の確保にも取り組んでいく方針だ。特に新東名長泉沼津インターチェンジ周辺は、物流拠点としての高いポテンシャルを有しており、産業の集積地として企業誘致を積極的に進めていく考えだ。
|