後藤孝(ごとう たかし)ビヨンズ社長/サンフロント21懇話会運営委員
毎朝、工場から眺める富士山は四季ごとに違った表情を見せる。厳しかったり、やさしかったり。励まされているような時も、なぐさめられているような時もある。「こんな山の麓で仕事ができて幸せだな」といつも感じている。
その富士山の真下に「富士山こどもの国」がオープンする。勉強、勉強で窒息しそうな全国のこどもたちに来てもらい、富士山を丸ごと味わってもらいたい。こどもたちに愛されれば大人たちも来るようになるだろう。地元の私たちはホスピタリティの精神を持ってこどもたちを迎えたいものだ。
恵まれた環境の下、「工業とこどもの遊びの融合」をキーワードに新しいまちづくりの機運も生まれるのでは、と期待している。
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後藤孝(ごとう たかし)ビヨンズ社長 |
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石井利平(いしい りへい)富士市商工会議所会頭/サンフロント21懇話会幹事
この岳南地区は富士山の恵みのもと、製紙、ファインケミカルなど多彩な産業集積ができてきた。しかし観光では山梨県側に比べて遅れ、観光後進地になっている。雄大な富士を背景とした「富士山こどもの国」のオープンが「後発の利益」を享受する絶好の機会となることを望みたい。
特に岳南二市一町は広域ブロックとして社会的にも経済的にも交流を深め、合併の話も口の端に上るようになった。この「富士山こどもの国」をまちづくりの核として、新々富士川橋の建設など二市一町の行政をはじめ、住民の手で成功させていくことが期待される。さらに周辺部で関連した産業が成り立ち、雇用確保や産業空洞化への対策となることも期待したい。
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石井利平(いしい りへい)富士市商工会議所会頭 |
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齊藤知三郎(さいとう ともさぶろう)大昭和紙工産業社長/サンフロント21懇話会運営委員
朝焼けに照らされて茜色に輝く富士、夕焼け空にすっくとそびえ立つ富士。満天の星空の下、草原に寝ころんで星座をつなぎあわせてみる。曇りのない瞳に映った大きな自然はこどもたちの心にきっと計り知れない感動を残すだろう。そして創造性や芸術性はそんな中から生まれるのではないだろうか。
「富士山こどもの国」には富士地区は言うに及ばず、県内さらには東京圏からたくさんの人がその雄大な自然を求めて訪れるだろう。せっかく訪れる人々にもっとこの地域の素晴らしさを味わってほしい。例えば駿河湾に下り田子の浦港からフェリーで遊覧するもよし、海の幸を堪能するもよし。そのためにも第二東名をはじめとした周辺アクセスの整備が急がれる。
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齊藤知三郎(さいとう ともさぶろう)大昭和紙工産業社長 |
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