土屋紀雄(つちや のりお)土屋建設社長/サンフロント21懇話会運営委員
こんなに美しい海と山に囲まれた街、南国の伊豆になぜ観光客が減少したのか原点に戻って考えてみる。ある人は宿泊料、交通費が高いと言い、ある人は市や観光協会の行政が悪いと言う。また、旅館・商店の連携が悪いと言うが、私はそうは思わない。
誰かがやってくれるだろうと人任せにしていれば、今後何年たってもこの状態はかわらない。
外部から街の核になるものを誘致し、観光客の流れが出来、地元商店が訪れる人々を満足させる街作りを目指したり、地元の施設との共用共存を図ることで十年〜十五年かけて育てていく観光を目指すことが大切である。
私もその一員に加わり、人が集まる本当に良い街を創っていきたいと思う。
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土屋紀雄(つちや のりお)土屋建設社長 |
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間野茂木(まの しげき) ホテルアクーユ三四郎社長/サンフロント21懇話会運営委員
伊豆半島、特に西海岸は交通アクセスの不便さ、主要都市からの遠隔性等デメリットを強く感じる人が多いと思われる。しかし裏を返せば、豊かな自然が残っていることであり、この自然を観光振興面でのメリットとして強く打ち出していくことが大切だ。
今月は西天城高原で「第五十回全国植樹祭」が行われる。エコロジーやリサイクルが社会的関心事となっている中、この美しい郷土での自然環境保護の集大成といえるビッグイベントになるだろう。
また来年の伊豆新世紀創造祭では、この西海岸が「花と緑と夕陽の街道」として整備され、地域行政と住民の接点を増やし、未来における美しいまちづくりを目指す大きな転機になることを期待する。
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間野茂木(まの しげき) ホテルアクーユ三四郎社長 |
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内田一仁 (うちだ かずひと)堂ヶ島洋らんセンター代表理事/サンフロント21懇話会運営委員
今まで、伊豆の観光は「海と山と温泉を中心とした、美しく温暖な自然と、そこで営まれる住民の素朴な生活と文化」だった。しかし、今求められているのはあるがままの自然ではなく、伊豆の魅力を質とボリュームで圧倒的に、強烈に感じさせてくれる光景と演出ではないだろうか。それは自然発生的に生まれることは決してない。意図して計画的に、忍耐強く創っていかなければ生まれてこない。
西伊豆には素晴らしい夕陽を見られる海岸線と自然豊かな山がある。それを各町村が共通の観光資源として育てようという共通認識を持ち、具体的な行動計画の作成と、その迅速な実施が急務だろう。みんなで時間をかけて育てていけば素晴らしい地域になると確信している。
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内田一仁 (うちだ かずひと)堂ヶ島洋らんセンター代表理事 |
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