サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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ポーズ!イズノスケ伊豆の海を知ろう。
  海に行こうよ!海は遊びの宝庫


 夏といえば海、海といえば伊豆。浜辺で肌を焼くのもいいけれど、それだけではもったいない。ことしは伊豆新世紀創造祭を前に、海の魅力満載のイベントが目白押しだ。伊豆の海は楽しみ方いろいろ。「さあ伊豆へ行こう」。

風は東から
●伊豆新世紀創造祭シリーズ…3
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湯けむりの向こうにかすむ踊りこの 笑顔にクラリ伊豆の旅かな

大木俊一(おおき しゅんいち)伊豆急行(株)取締役相談役
大木俊一(おおき しゅんいち)伊豆急行(株)取締役相談役
昭和28年東京急行電鉄(株)入社。東急不動産(株)常務、伊豆観光開発(株)社長を経て、62年伊豆急行(株)社長に就任。平成10年より現職。伊豆新世紀創造祭全体実行委員会会長。
抜群の透明度と多彩な魚類。
海の神秘が広がるダイビングスポット 賀茂村「ナイトダイビング」
 手つかずの海岸線が多く残る伊豆西海岸。なかでも賀茂の海は、透き通るようにきれいで生息する魚類も多い。ダイバーの間では知る人ぞ知る注目のスポットだ。「実際、潜ってもらえればわかるのですが、東京近郊でこれだけきれいな海はありません」と安良里漁協ダイビングセンター総支配人兼ガイドの山中康司さん。東京のダイビング企画会社を経営する傍ら総支配人を務める。賀茂村の海に魅せられ、今では一年の半分をこの村で過ごす。
 海の透明度は抜群だ。潜るにつれ弱まる陽の光に自分の吐いた小さなアワが立ち昇っていく。起伏に富んだ岩肌に色とりどりのソフトコーラル(珊瑚)の花畑が広がる。五月から七月にかけては体長二メートルに及ぶトビエイの群泳や、セナキルリスズメなど普段は南の海にいる季節来遊魚に出逢える。なかなかお目にかかれないひょうきんもののイザリウオや、オレンジ鮮やかなミジンベニハゼ目当てに通うダイバーも多い。
 「先日、ガイドの途中でカスザメという砂に潜るおとなしいサメを見つけたんです。ここらにいるのはせいぜい七十センチなんですが、覆っている砂を少しずつ手で払いのけると、なんと倍の一・五メートル。迷惑そうにからだをくねらせて悠然と去っていく姿に、みなさん大感激ですよ」と山下さん。
 賀茂村産業観光課の高木光一係長は「もともとここは漁業の村。最近は年間一万五千人もダイバーが訪れる。みなさん感激するので、村の人たちも自分たちの海の魅力に気づき始めています。漁協にも協力してもらいダイバーの受け入れ体制は万全です」と話す。
 今年で四年目のナイトダイビングは五月中旬から始まり九月中旬まで土曜の夜に行われる。ライトに照らされた海底は昼にもまして色鮮やか。夜になると活発に動き出す小さな生き物の、神秘の世界が繰り広げられる。
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ナイトダイビングはライセンス取得者が対象。初心者向けに昼間の体験ダイビングも行っている。
●お問い合わせ/安良里漁協ダイビングセンター TEL:0558-56-0195、賀茂村産業観光課 TEL:0558-55-0211


磯が育む生物たちに伊豆の海の豊かさを実感。
磯は海の小宇宙 土肥町「磯遊び教室」
夢中になってカニをつかまえる子供たち。発見と驚きの連続だ。
夢中になってカニをつかまえる子供たち。発見と驚きの連続だ。
 白い砂浜、ごろた石、大きな岩場とさまざまな表情を見せる土肥の海岸。浜辺には五十種類を超える生き物が生息している。潮が引いた後にできる「潮だまり」には、小さな生き物たちの大きな宇宙が広がる。
 土肥温泉旅館組合では毎年、子供を対象とした「磯遊び教室」を開催している。東海大学海洋学部上野研究室の協力で、子供たちは遊びながら生き物の不思議を学ぶ。すばしこいイワガニや、岩にへばりつくヒザラガイ、水の苦手なタマキビガイなど磯の生き物は多種多様。子供たちは色や形、棲む場所を観察し、生き物がそこに生きるための知恵を知る。
 ひと通り観察し終わると今度は思い思いに磯遊びに興じる。小さな子に人気なのはヤドカリやカニといった動くもの。高学年になると、同じ貝でも微妙な模様や形の違いを見逃さない。
 「実際に見て手にとることで、磯の小さな生き物を知ってもらい、土肥の海の豊かさを感じてほしい。それが海を大切にする気持ち、愛する気持ちに繋がれば」。「磯遊び教室」を主催する松本昌之さんは語る。
 ことしの「磯遊び教室」は七月二十五日から三十日までの昼間の大潮をねらって開かれる。家族での参加が基本。子供よりも真剣に「磯遊び」してしまう大人が多いそうだ。
●お問い合わせ 土肥温泉旅館協同組合 TEL:0558-98-0523



ひとりで参加するもよし、ふたりで力を合わせるもよし。海はすべてを受け入れてくれる。
ひとりで参加するもよし、ふたりで力を合わせるもよし。海はすべてを受け入れてくれる。
大海原に抱かれてカヌーは進む。
海と一体になれる感動の六時間。
   東伊豆町「カヌー大会」
 東伊豆町の沖合三十キロに浮かぶ伊豆大島。連絡船で渡るのもいいが、自分の力で渡り切れたらこんなに感動することはないだろう。東伊豆町では、ことしも七月末に伊豆稲取・伊豆大島黒潮横断カヌー大会が開催される。毎年初心者からベテランまで、全国からの参加者が六時間をかけて伊豆の海へ挑戦する。
 「この時期は南西から風が吹き、潮の流れが稲取から大島方面に向かって流れます。波に呼吸を合わせ、リズム良くオールを動かせば、力を入れなくてもカヌーは滑るように進む。波が来ても逆らわず、自然と一体になる気持ちが大切です」と静岡カヌークラブ代表鈴木安則さん。
 風が吹けば舞うように、風がなければゆっくりとカヌーは進む。トビウオが目の高さで飛んでいき、ウミガメが挨拶にやってくる。運が良ければイルカの群れに出会うことも。
 伴走船に守られて四十艇のカヌーはゆったりと進む。波間から見える富士山に歓声が上がる。海から富士山を眺めるなんてそう何度もある事じゃない。ゴール地点の大島であんこさんの歓迎を受けた後、稲取で地元名産のキンメダイのみそ汁が振る舞われる。
 ゴール直後に抱き合って喜ぶ母娘。キンメのみそ汁に舌鼓をうつ参加者たち。自分の力でこの大冒険をやり遂げた笑顔がまぶしい。
ことしの開催は七月三十(開会式)・三十一日(大会)。なお、三十一日には稲取港内で初心者カヌー教室も開かれる。
●お問い合わせ 東伊豆町観光商工課 TEL:0557-95-6301


関谷盛次 さん ホテルニュー岡部取締役支配人/サンフロント21懇話会会員

 新しい魅力的なサービスを提供し、全国一の観光・リゾート地をめざす「伊豆新世紀創造祭」を間近に控え、広報宣伝活動が活発化してまいりました。
 私は伊豆と同様、国立公園内の観光地として有名な塩原温泉よりこの地にまいりましたが、これ程広域な観光活動を目にしたのは初めてです。伊豆のそして静岡県の皆さんのシステム作りと行動力に敬服すると同時に、一員として皆さまのお手伝いができることを願っています。
 2002年にはさらに、四月から六月までデスティネーションキャンペーンも予定されており、新しい伊豆を知っていただく素材とツールが揃い、担い手の方々の熱意が真のチェンジ伊豆を生み出すものと心より確信いたしております。

関谷盛次 さん ホテルニュー岡部取締役支配人
関谷盛次 さん ホテルニュー岡部取締役支配人

青木喜代司さん 土肥町商工会長/サンフロント21懇話会会員

 近年、伊豆半島全域で約四百万人も観光客が減少したと言われています。自然を損なわない交通網の整備が急務と思われますが、それには官、民一体となった働きかけが不可欠です。
 そのような折り官と民が知恵を出しあい取り組む伊豆新世紀創造祭が来年行われます。必ずやその中からいくつかの成功例が生み出され、新たな観光地の方向が見えてくることでしょう。西伊豆最古の温泉地土肥の再生に向けても大きな第一歩となるに違いありません。
 町民全員が参加することで意識改革が行われることを期待します。老いも若きも勇気をもって参加しましょう、新時代の伊豆を創りましょう。それには一人ひとりのやる気と本気と元気、そして根気しかないのです。

青木喜代司さん 土肥町商工会長
青木喜代司さん 土肥町商工会長

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