サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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ポーズ!イズノスケ「あったか、ぬくぬく、いい気持ち」
  伊豆の温泉いかがですか〜


 自然と遊び、歴史に触れ、おいしいもので心もお腹も満たされる。でも、何かが足りないぞ。
 うんと遊んだその後は、やっぱり温泉「ああ、いい湯だな」 。

風は東から
伊豆新世紀創造祭シリーズ  7
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晩秋の空見上げれば満月に つい長居する露天風呂かな

温泉場の風情に粋な芸者姿がよく似合う
温泉場の風情に粋な芸者姿がよく似合う。伊東温泉で行われる各種行事には「本物の」芸者衆が華を添える
“芸者体験”してみませんか。
お座敷文化を見直し、伊東ならではの魅力を発信
  伊東市・芸者いき粋体験

 伊東温泉の真ん中を流れる松川。そのほとりを人力車がゆっくりと進んでいく。乗っているのは、薄桃色の着物に日本髪を結った芸者が二人。真っ白に塗った首筋とほんのり紅色に染まる目元が色っぽい。まるで昭和初期の温泉場にタイムスリップしてしまったかのようなこの光景は、伊東温泉で十一月末まで開かれている「芸者姿体験コース」の一コマ。何をかくそう二人の芸者衆はコースに参加したお客さん。
 伊東温泉の芸者の歴史は九十年前に遡る。熱海と並び、東京の奥座敷と称された伊東温泉は、最盛期の昭和四十年代には七百五十人もの芸者が芸を競った。当時の「伊東芸能学校」では伝統的な踊りや小唄はもちろん、エレキギターやドラムなどのはやりものも盛んに取り入れられていた。長引く観光不況で次第に減ったが、今でも百二十人を超す芸者衆が質の高いお座敷文化を伝承している。
 創造祭イベントとして来年四月に開校する「伊東温泉お座敷文化大学」。それに先がけ先月一日から「芸者いき粋体験学部」が開校した。選択科目は「芸者姿体験コース」(九十分・九千円)と「お座敷お稽古コース」(二泊三日・一万五千円、宿泊料別)。前者はお座敷作法などの基礎学習、芸者衆によるメイク、衣装着付け、記念撮影、人力車遊覧。後者は「芸者姿体験コース」に加え、踊り、鳴物、小唄、都々逸の四つから一つを選んでの実習。希望者には習いたてのお座敷芸を一般のお客さんに披露する場も用意する。思い出に残ること請け合い。
 「日本の風俗、芸能を担ってきた芸者の光と影の歴史を、一つの学問としてまとめ上げたい。そこに、温泉場とともに発展した伊東らしさ、伊東の魅力が見えてくるのでは」と伊東芸妓事業連合協同組合・虫明博光専務理事。
 その第一歩である今回の企画。参加者はあでやかな芸者姿の自分に驚き、喜び、しぐさや言葉遣いまでも変わってしまう。時間が来てもなかなか着物を脱がない人が多い。参加者の名前は源氏名とともに短冊に刻まれ、現在補修工事の進む歴史的木造建築物、東海館に永久保存される。「女ごころ」をくすぐる楽しい企画だ。
●お問い合わせ/伊東観光協会 TEL0557-37-6105






「手作り観光」演出に一役。
ボランティアガイドは熱海のまちの名サポーター
熱海市・湯〜遊〜バス
レトロ調ボンネットバス
レトロ調ボンネットバスに加え、9月からは37人乗りの大型バスもお目見え。ボディには熱海市ゆかりの故池田満寿夫さんデザインの海をテーマにしたイラストが踊る
 ボンネットの赤と青の車体がレトロな雰囲気を醸し出す湯〜遊〜バスは、市内の観光スポットを効率よくまわるのに最適。熱海駅を起点に、海を見ながら熱海城を巡り、一旦熱海駅に戻ったあと、今度は反対側の伊豆山を目指し、MOA美術館を通って再び熱海駅に帰ってくる。その手軽さと、便利さで乗客数は昨年三月からの一年半ですでに四万人を超えた。増設の要望にこたえ、熱海市はことし九月、三十七人乗りのバスを一台増便。計三台のバスで一日十二便をこなす。一日乗車券(六百円)で、何度でも乗り降り可能だ。
 湯〜遊〜バスのもう一つの魅力は同乗するボランティアガイド。上は七十三歳から下は二十歳まで、様々な経歴をもった人たちが集う。熱海の町を愛し、その良さを知ってもらおうと説明にも工夫をこらす。テープレコーダを持ち込み、好きな曲をBGMに説明したり、流ちょうな英語を話すガイドさんもいる。
 その一人、今年七十二歳の大川博和さん。東京で長い間エンジニアとして働いていた大川さんは「少しでもふるさとの役に立ちたい」と昨年、ボランティアガイドに登録した。「熱海には歴史的な名所、旧跡が数多くありますから、お客さまの趣味、好みによっていろんな楽しみ方ができるのが一番の魅力ですね。二十〜二十五分間隔で次々とバスが来ますので、興味のあるところではどんどん降りて見にいって下さい。従来のような「お仕着せ」ではなく、自分に合った「手作りの観光」が楽しめますよ」。現在のガイドは三十人。年中無休でこのバスを支える、力強いサポーターだ。
●お問い合わせ/熱海市観光商工課 TEL 0557-81-0151



町営踊り子温泉会館
河津川沿いに立つ純和風造りの町営踊り子温泉会館。河津川のせせらぎをバックに、露天風呂、泡風呂、打たせ湯、サウナなどが楽しめる
海で山で川で、楽しんだ後はやっぱり温泉。
七つの温泉郷を持つ、河津は温泉のテーマパーク
   河津町・七つの温泉郷

 一口に河津町といっても、その範囲は驚く程広い。天城の懐深くから今井浜海岸まで、ほぼ中央を流れる河津川に沿って個性豊かな七つの温泉郷がある。中でも、平成五年にオープンした踊子の湯、サンシップ今井浜の二つは、町営温泉会館の走り。低料金で様々なタイプの温泉が楽しめる、旅行者に人気のスポット。また、河津町の旅館、民宿のほとんどは有料で温泉の開放をしているので、ドライブの途中やスポーツの後に気軽に立ち寄りたい。
 これからのシーズンは紅葉の美しい天城山麓をトレッキングするハイカーでにぎわう。歩き疲れた身体を湯船につけると、疲れがスーッと抜けていく。秋の味覚も素朴で忘れがたい。イノシシ鍋にズガニ料理。一風呂浴びた後のおいしい食事で、心の中まで暖まること間違いなし。上河津地区の旅館、民宿では今が旬のズガニの塩ゆでやズガニ汁が堪能できる。
 七つの滝で有名な七滝温泉では秋のメインイベント、「滝まつり」が十一月二十日から二十二日の三日間にわたって行われる。その年選ばれたミス伊豆の踊子が初仕事で運営を手伝う。古くから伝わるおごそかな神事を鑑賞した後は甘酒、イノシシ鍋などを低料金で楽しめる。河津の秋はこれを境に冬の装いを始める。
●お問い合わせ/河津町産業観光課 TEL 0558-34-1946






  伊豆の宝もの発見!!
 「天城・八丁池」
八丁池
八丁池
 周囲が八丁(約560M)あることから名付けられた八丁池は、天然記念物モリアオガエルの生息地としても有名である。海抜1,125Mにあるこの池まで、旧天城トンネルから6kmほどのハイキングコースが続いている。近くの展望台からは、紅や黄の、錦の衣をまとった木々と冠雪した富士山がすばらしいコントラストを見せる。


菊間一光さん 熱海市観光協会長/サンフロント21懇話会会員

 コンピュータが誤作動すると言われる二○○○年問題では、コンピュータ制御に依存している電力・金融・医療等あらゆる分野で混乱が生じ、社会に波乱を起こすことが懸念されていますが、各分野の主要企業によれば、事前対策が完了し問題はないそうです。
 しかし、ほとんどの企業が待機体制を敷く等、対策は完璧とは言えず、ロシア等では資金面でコンピュータの改修が不可能と宣言しており、日本に限らず充分な注意が必要です。
 むしろ、デマの横行で国民が軽挙妄動に走り、物資の買い占め等パニックに陥る事が、社会問題の大きな起因であろうと危惧しています。
 国・行政はこの問題を深刻に受けとめ、国民が冷静な判断で対処できるよう適切な指導が肝要です。

諏訪部照久さん 株式会社スワベ商会社長/サンフロント21懇話会運営委員

 東京で育った幼い頃、伊豆旅行で楽しかった思い出は、大自然の中での探検でした。それは、訪れる度に新たな発見があり、幼心に忘れることのない宝物(記憶)として残っています。思い起こせば、当時は高度経済成長時代のまっただ中でした。時間に急かされ人を追い越し歩く忙しない光景、工場や車の排気ガスで汚れた空気、褐色でどぶ臭い川などの影響で体を壊したこともありました。そうした環境下で麻痺した心や体を癒してくれたのが伊豆の温泉や海と山の美しい自然でした。そして今、この憧れの伊豆で働いている事に何か運命の導きを感じています。
 伊豆新世紀創造祭の成功を心よりお祈り申し上げるとともに、地域の皆さまのお役に立てるよう日々努力していく所存です。


 
菊間一光さん
菊間一光さん 熱海市観光協会長/サンフロント21懇話会会員
 
諏訪部照久さん
諏訪部照久さん 株式会社スワベ商会社長/サンフロント21懇話会運営委員
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