サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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第10回総会 平成16年5月27日(沼津東急ホテル)
平成16年度の活動目標を承認
技能五輪など積極支援へ

サンフロント21懇話会第10回総会開催

サンフロント21懇話会(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)の平成16年度総会が5月27日、沼津市の沼津東急ホテルで開かれ、技能五輪国際大会への積極的支援など本年度の活動目標を決めた。
総会には企業経営者、行政関係者ら百数十人が出席。大石滋静岡新聞社専務が「懇話会は十年目の節目を迎えた。この間、キラメッセぬまづの建設、市町村合併、富士山麓ファルマバレー構想の推進―などを提言し、推進に寄与してきた。東部地域のさらなる発展を目指し、研究や提言に力を入れる」とあいさつ。岡野代表幹事も「この10年を振り返ると、県内で一番まとまりがあったのは東部地域」「節目である10年目の事業の一つとして、懇話会のホームページを立ち上げ、われわれの理念、提言、実現した内容を幅広く見ていただき、新しい地域社会のあり方を示したい」とアピールした。
来賓の石川嘉延知事はファルマバレー構想や静岡空港建設の状況等を語り「交通基盤を中心とした社会資本整備を充実させながら、環境、教育、健康の3つのKを充実させ、魅力ある地域を作ることが、東部地域の発展にもつながる」と県政への支援を求めた。
総会では、前年度の事業報告と決算、本年度予算と、本年度の活動目標である▽2007年に沼津市で開催される技能五輪国際大会への積極的支援▽経済界が中心に提案している沼津、三島など二市三町の合併への支援。富士、富士宮地域の合併へのバックアップ▽ファルマバレー構想(富士山麓先端健康産業集積構想)の推進、「かかりつけ湯構想」や「井上靖文学散歩道づくリ」の支援▽グローバル観光戦略の構築、富士山こどもの国の再活性化など東部地域の観光振興ーを承認した。
総会後、金融関連コンサルティング「KFi」の木村剛社長が「日本経済と金融のゆくえ」をテーマに記念講演した。


主催者代表あいさつ  静岡新聞社・代表取締役専務 大石 滋

  懇話会の活動も順調に推移し、10年の節目の年を迎えることができた。この間、東部地域の活性化のために議論と研究を重ね、その結果としてキラメッセ沼津の建設をはじめ市町村合併の推進、伊豆地域観光活性化協議会の観光情報サイト「ゆうゆうネット」のリニューアル、ファルマバレー構想の推進、静岡空港の開港を前にしたグローバル観光戦略の展開など数々の提言を行ったり、構想の推進に寄与できた。皆様の真摯な取り組みと地道な努力に心から感謝したい。とくにファルマバレー構想は推進のコーディネーター役となるファルマバレーセンターの開設や治験・情報ネットワークの構築、温泉を利用したウエルネス分野への取り組みなど徐々に具体的な姿が見え始め、懇話会の役割はますます大きくなっている。 長期にわたって低迷を続けていたわが国の経済情勢は、3月決算でようやく明るさが見え始めてきた。回復の兆しが一刻も早く、東部をはじめ県内経済に波及してくることを期待したい。また、会員の皆様がこうした厳しい状況にもかかわらず、大変熱心に懇話会の活動を続けてこられたことに、あらためて御礼申し上げたい。サンフロント21懇話会は、本年度を大きな節目ととらえ、東部地域のさらなる発展をめざして研究活動や提言活動に力を入れて行きたい。今後とも皆様のますますのお力添えをお願いしたい。


懇話会代表あいさつ  スルガ銀行社長 岡野光喜

 東部地域の活性化策を探ろうと懇話会を立ち上げて10年になる。この間、広域行政の推進や伊豆地域の観光振興、あるいは岳南地域の産業振興などをテーマに、さまざまな提言をしてきた。その中にはキラメッセ沼津などもあるが、一昨年懇話会として県に提言したファルマバレー構想の中心的な研究所としての静岡がんセンター研究所は、来年度の完成に向けて着々と整備が進んでいる。それに合わせて治験ネットワークの構築も行う方針で、県東部から日本だけではなく世界に向けて大きな情報発信をしていくことになる。
 昨年は、静岡県のグローバルな観光戦略を提言させていただいた。富士山と伊豆と海と温泉があるにもかかわらず、静岡県への外国人観光客数が全国のベストテンにも入らないのは、われわれの情報発信の仕方が悪いのか、あるいは予約システム等に問題があるのではないか、と思い提言させていただいた。7月の分科会では、もう少し具体的に静岡県のグローバル観光戦略を検討して、全国のベスト10に入ることを一つの目標に、次はベスト5、ベスト3という形で、観光を21世紀の産業の大きな一つの柱としてとらえていきたい。
 とかく東部地域はまとまりがないといわれてきたが、この10年を振り返ると、県内で一番まとまりがあったのはこの東部だったと確信している。さらにこれを発展させていくことが、私どもの一つの役割だろうと思う。サンフロント21懇話会の10年間の活動が、われわれ以外に発信されていないということに気づいたので、10年目の事業の一つとしてホームページを立ち上げ、われわれの理念、10年間の提言とそれに基づいて実現した内容を県内のみならず全国の方々に見ていただいて、一つの新しい地域社会のあり方を示してみたいと思っている。
 当初、懇話会も10年続けばいいと思っていたが、この10年をもう一つの21世紀のスタートとし、さらに東部地域が「活力に満ちて光輝く魅力ある地域」になるようさらに努力するので、皆様のさらなるご支援、ご協力をお願いしたい。
 


来賓祝辞  石川嘉延知事

 サンフロント21懇話会がスタートして10年、この間に随分たくさんの提言などをいただいた。おかげで東部地域中心にいろいろな事業を展開することが出来た。がんセンターや、がんセンターを中心としたファルマバレー構想、東海道線高架化に伴う沼津を中心とした東部地域の都市機能の高度化に向けたさまざまなプロジェクトなど、これから具体化してくる。
例えば沼津駅の高架化事業も該当地域の説明会が終わり、土地の買収などが一部で始まってきた。ファルマバレー関連では、ファルマバレー研究所が平成17年度から稼動する。高度な研究機関との連携が大きなポイントで、東京工業大学、早稲田大学理工学部、東京農工大学の3つの大学院とファルマバレーセンター、がんセンターが協定を結び、具体的な研究プロジェクトを進める。平成14年から取り組んできた治験ネットワークは3年目の今年、県内の公私立の20を超える病院の1万4000床に協力してもらえることになった。これはわが国では最大規模の最終臨床試験の土俵で、すでに昨年度から2つの新しい薬の臨床試験がスタートしている。それに加えて本年度から県立大学薬学部に教授以下4人のスタッフからなる創薬探索センターを設置した。 これらの体制もファルマバレーセンターにとって有力な武器になる。
静岡空港は国土交通省から事業継続が承認され、残る課題は用地の完全取得だけになった。まだ4軒の地権者の同意が得られないが、今年秋までに同意をいただければ、目標の平成19年春の開港は可能だ。タイミングを測りながら努力を重ねていく。 航空事情はわれわれに追い風で、3月には日本と中国浙江省の杭州と直行便が就航した。ここ2年ほど中国との間の航空便は倍増している。今後、相当の増便が予想され、その際には静岡空港は非常に脚光を浴びてくる。空を使う貨物の動きも増えてきた。トラックの高速道路の80キロ走行規制で長距離は飛行機で運んでも引き合うようになってきたそうで、飛行機の利用も目に見える形で変化している。いま、羽田空港の増設が話題となっているが滑走路1本9000億円かかる。静岡空港は滑走路本体はコントロールセンターを含めて550億円。関連のアクセス道路整備を入れても1900億円と、はるかに安い。
 また、第二東名や伊豆縦貫自動車道といった高速自動車道の建設もペースはスローダウンしているが着々と進む方針は確定した。今後、このような交通基盤を中心とした社会資本を充実させながら、環境、教育、健康の3つのKを充実させ魅力ある地域を作っていくことが、東部地域の発展にもつながる。これからも今まで以上のご指導、ご支援をお願いしたい。



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