サンフロント21懇話会は5月15日、沼津市の沼津東急ホテルで平成18年度総会を開き、平成18年度予算と活動目標を決めた。技能五輪国際大会への支援強化をはじめ、ファルマバレープロジェクト(富士山麓先端健康産業集積プロジェクト)、富士宮地域のフードバレー事業の推進、コミューター空港の誘致活動など伊豆地域の観光振興の推進、そして下田市と賀茂郡の一市五町、富士、富士宮両市、芝川、富士川両町の二市二町での合併実現など広域行政の推進を支援する。総会には150人が出席し、主催者を代表して松井純静岡新聞社・静岡放送社長が「懇話会は12年目を迎えた。皆さまのご支援で東部の活性化への成果が着々と上がっている。これからもお知恵を借リ活動したい」とあいさつ。岡野光喜代表幹事は来年11月に沼津市で行われる技能五輪国際大会に触れ「世界的規模の大きなイベント。何とか成功させたい」と協力を呼び掛けた。また、同懇話会市長町長連絡会議会長の斎藤衛沼津市長は鉄道高架事業など同市内の事業の進捗状況などを示し「仕掛けたものが具体的に花を咲き始めた。多くの人、文化、産業を引きつけたい」とさらなる支援を要請した。
この後、議事に入り、平成17年度決算、活動報告を承認し、平成18年度予算と活動目標を審議し原案通り決定し、12年目のスタートを切った。
総会では、石川嘉延県知事が「静岡県政の現状と道州制について」と題して短い講演を行い、懇話会の活動について「活発な研究活動を展開され、有益な提言を県政にお寄せいただいている」と話した。
この後、記念講演に移り、ニューヨーク大名誉教授で静岡新聞客員論説委員の佐藤隆三氏が「米中・日中関係の将来〜中国は怖くない」と題して講演し、経済発展を続ける中国について、13億の人口に対する資源の制約や国内で格差を抱えた発展であることなどを挙げ、中国経済の矛盾を指摘。「経済が豊かになるためには、中国人自身が政治体制を変えていく必要もある」と指摘した。
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