おかげさまで東部地区分科会も12回目を迎えることができました。いよいよ技能五輪沼津国際大会の開催まで1年余りとなりました。懇話会では東部地区で初めての国際大会であるこの大会をいかに成功させるか、そしてその大会終了後を見据えた跡地問題はどうあるべきか―などの視点から研究を重ねてきており、昨年、市と県に沼津ウエルネスリサーチパーク構想を提言することができました。本日の東部分科会では、この技能五輪に再び焦点を当て開催間近の国際大会の意義などについて考えて見たいと思い、基調講演を残間里江子さんにお願いしました。言うまでもなく技能五輪国際大会は静岡のものづくりを見直す良い機会だと思っております。東部地域の経済環境に刺激を与え、東部地区の新たな魅力につなげることができれば幸いと思っております。参加した皆様に、「よし技能五輪だ」という心意気を深めていただければと思います。
東部地区は来年の技能五輪国際大会の開催地としてだけでなく、ファルマバレーの推進地としても全国的に注目を集めております。世界中にその名を知られた富士山の世界遺産登録運動も進められております。また自動車レースの最高峰Fの新たな開催地にも決まりました。こうしたビッグイベントは近い将来静岡県の東部地区の様相をがらりと変える可能性を秘めているわけです。 このような技能五輪を盛り上げるために、各地各様、皆さん方には思い思いの格段のご支援、ご協力をお願いしたいと思います。一例を申し上げますと、三島の佐野美術館では名刀の刀鍛冶たちの活躍ぶりを「日本刀ができるまで」ということでお見せしようと、エクスカーションのコースにできればと計画しております。 会場の皆様方一人ひとりが本日の分科会を通じて技能五輪国際大会を盛り上げる原動力となっていただけることと、お集まりの皆さん方の各企業のますますのご繁栄をご祈念申し上げます。
世界40カ国を超える国々から若手のチャンピオンが集まり、ここで素晴らしい競技を展開されるわけです。2年前のヘルシンキでの大会を私も見させていただきましたが、あの限られた競技会場の空間、限られた時間の中でものづくりに挑戦している若者の姿は、言葉とか人種を超えて心を打たれるものがあります。それが、この沼津の地で展開されるわけです。ひとりでも多くの方々においでいただければと思っています。国内予選の香川大会では、幸いなことに広告美術部門で沼津東高の岡田さんに金メダルをとっていただき、これでまた地域の盛り上がりがひときわ高くなるのではないかと思っています。 技能五輪は、この地域、広く言えば静岡県であり、またさらに日本の発展のための大きな国際的な行事です。この地域が持てる素晴らしいものを、自然も、ものづくりの技術も世界に発信するまたとない、素晴らしいチャンスであります。是非、皆様方もそのチャンスを生かして企業発展のためにも、ご活用いただければと思います。