静岡新聞社・静岡放送「サンフロント21懇話会」(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)の平成19年度総会は5月29日、沼津市の沼津東急ホテルで開かれ、ファルマバレープロジェクトや技能五輪国際大会、広域行政の推進支援や富士山・伊豆地域の観光戦略の策定の4項目の本年度事業活動案と予算案が承認された。
総会には企業経営者や首長、県議ら約130人が出席した。主催者を代表し、松井純静岡新聞社・静岡放送社長が「懇話会は13年目に入った。より地域に密着し、東部の発展に寄与したい」とあいさつ。岡野代表幹事や市長町長連絡会議の大橋俊二裾野市長が東部地域活性化に向けた協力を呼び掛けた。
岡野代表幹事を議長に議事に入り、井口賢明運営委員長(あさひ総合法律事務所)が18年度の活動と決算、そして19年度の事業計画と予算を報告し、全会一致で承認された。19年度の活動案では、ファルマバレープロジェクトの支援として景観や文化・芸術など癒し効果が必要との視点からの研究も進めていくことや、11月に沼津市門池地区で開かれる技能五輪国際大会の支援とともに、その跡地利用について日本型サイエンスパークの可能性を検討していくことも明らかにした。また、広域行政の推進支援では、県が支援金制度を創設し、合併誘導策を公表したことを受け、なぜ合併が必要なのかーという原点に帰り、足腰の強い地域づくりの議論を深めることや、富士山・伊豆地域の観光振興では富士山静岡空港開港をにらんだ富士山と伊豆の温泉や景観を組み合わせた周遊観光戦略の策定、有料道路の活用、コミューター空港実現性の調査も進めることになった。
総会終了後、元内閣安全保障室長の佐々淳行氏が記念講演し、懇親会は石川嘉延知事のあいさつに続いて萩原聰治下田商工会議所会頭の音頭で乾杯が行われ、会員間の交流を深めた。
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