静岡県が進めるファルマバレー(富士山麓先端健康産業集積)プロジェクトは、18年度で5年目を迎え、中心となる静岡がんセンター、創薬探索、治験ネットワーク、医看工連携拠点のがんセンター研究所が順調に稼動している。懇話会は、健康関連事業の有効性を認識し、2次戦略の発表を受けて引き続きプロジェクトの推進を全面的に支援していく。研究開発、健康関連産業の創出とは別に、「かかりつけ湯」や科学的手法によるトレーニングシステム導入などのウエルネス分野、従来からの文化・芸術、景観と新たに創造する文化・芸術がもたらす“癒し”効果もプロジェクト推進に必要であるとの視点から研究し、特に、景観の癒しの中で真っ先に挙げられる富士山について、世界文化遺産登録運動ともリンクしながら議論を進める。また、農と食、環境、観光を組み合わせた伊豆の国市の健康増進事業、富士宮地域のフードバレー事業についても、“食と健康”“食と環境”の観点から推進に協力していく。
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