サンフロント21懇話会の活動につきましてご支援、ご協力をいただきまして、改めて御礼申し上げます。 技能五輪国際大会まで4カ月前となりましたが、正直申しまして、まだまだ技能五輪国際大会を知らない方がいらっしゃるのではないかという感じがするわけです。本日の分科会を機にいっそう多くの方に理解してもらうとともに、皆様からも口コミで是非周りの皆さんにPRしていただいて、1人でも多く大会に来ていただきたいと考えております。 今回は初めての試みとしまして、講演会ではなくて、大会の競技種目のデモンストレーションを皆さんに見学していただきたいと考えています。メカトロニクス、金属屋根葺(ふ)き、洋菓子製造の3種目の方たちに来ていただきました。この中で金属屋根ふきの久保さんは地元長泉の出身で、11月の国際大会に出場します。どうか皆様、じっくりと技能の素晴らしさを見ていただきたいと思います。その後、関係の皆様に開催までの取り組みについてお話をうかがい、さらに大会についての知識を深めていただきたいと思います。 いうまでもなく技能五輪国際大会は静岡の「ものづくり立県」に向けたチャンスであるということで、パネル討論ではその辺のこともうかがえると思います。 技能は、機械化が進んだ現在でもさまざまな工程で欠かせない人間の技です。技能の集積によって国内外での注目を集めれば、新たな産業の集積も期待できて、東部地区の新たなまちづくりにつながるのではないかと思っております。
これまで講演会等で、ものづくりの重要性について考えて参りました。ものづくりの技術水準が上がれば東部地区に点在する自動車関連産業、ファルマバレーにつながる医療器械、または医薬品の産業などにも好影響を与えることは間違いありません。政令市がある中部、西部と比較して何かと遅れが指摘されている東部地区ですが、ものづくりとかファルマバレープロジェクトが推進されれば、私どもの目指す「光り輝く東部地区」に変わる可能性も秘めているわけでございます。 私どもは技能五輪国際大会を通じてものづくりとは何か、ものづくりの原点について皆さんと共に考えていきたいと思っています。 開催まで後120日となりました。関係者の方たちにとっては準備に長い時間を要し、大会のノウハウ取得など、その苦労を次につなげる努力も必要でしょう。また、ものづくりに対する東部市民の合意形成も訴えていかなければならないと思っております。本日の分科会は、これらを考えるきっかけになっていただければ幸いと思います。 会場では3カ所でデモンストレーションが行われますので、関心を持って見ていただければ幸いです。分科会の意義を良くかみしめていただきまして、一人ひとりが東部地域の発展のためにリーダーシップを取っていただくようにお願い申し上げたいと思います。サンフロント21懇話会の、これまでの実績を踏まえ、どしどしサンフロントへのご参画と同時に提言、ご意見をいただければ幸いと思います。
技能五輪も後4カ月という状況になってまいりました。会場の整備、アクセス道路の整備もかなり急ピッチで進んでいます。皆様方の直接、間接のいろいろなご支援、ご提言を頂戴した成果であります。この機会に東部地域が持っている素晴らしいものづくりの技をどんどん世界に発信していこう。そしてこの地域が持っている自然の美しさ、あるいは食べ物のおいしさ、伝統文化、そういうものを大いに世界の方々にPRをしていこうじゃないか。こんなつもりで、それぞれの行政体もがんばってきているところであります。 沼津の例で見てまいりますと、「ごきげん沼津市民キャンペーン」を展開しております。小中学校がそれぞれ1校で1国のサポートをやろうと。もうすでに東京の大使館に招待されて行ったり、大使、公使に学校をご覧いただいたり、動きもより具体的なものとして始まってきております。また、「スーパーよさこい隊踊りふじやま組」も編成されました。あるいは「ごきげん環境美化キャンペーン」ですとか、「ごきげん花いっぱいキャンペーン」も展開されています。当日には会場に産業界のPRブースも設けられて、この地域の産業の素晴らしさを多くの方々にお示しいただけるものと期待をしているところであります。 東部地域を見てまいりますと、本当にキラキラ輝く素晴らしいものがたくさんあるわけです。この技能五輪大会を一つの契機に、より輝く東部地域というものの実現に向けて歩みを進めてまいりたいと思っています。皆様方のさらなるご支援を賜りたいと思っております。技能五輪を是非成功させましょう。