サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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第7回全体会 平成13年11月21日(みしまプラザホテル)
五木寛之氏が記念講演

 サンフロント21懇話会(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)の第7回全体会が月2日、みしまプラザホテルで開かれ、作家の五木寛之氏が「未知の日本を求めて」と題して記念講演をした。
 全体会に先立って運営委員会が開かれ、伊豆観光情報センターの立ち上げに向けた具体案が示された他、来年度の活動方針として県がんセンターを中核にした富士山ろくファルマバレー構想への支援やこの構想を活用した地域活性化策、観光地のにぎわいを創出するカジノ構想などについて意見が交換された。
 全体会には企業や行政関係の会員ら約180人が参加。松井純静岡新聞社・SBS静岡放送社長は「懇話会の一つの目的だった伊豆観光情報センターも来年4月以降、具体的作業に入るので大いに期待してほしい」とあいさつ。岡野代表幹事も「伊豆観光情報センターは県と市町村、そして民間の連携によって地域を活性化していこうという試みで、全国でも初めてではないか」と述べ協力を呼びかけた。また三島市の内村良二助役は「広域的な視野で行政を進めなければならない」という小池政臣市長のメッセージを伝えた。
 この後、五木寛之氏が講演し「日本では平安時代から“暗愁”という言葉が使われ、大きなため息をつくことで元気をつけた。たまにはうなだれて、ため息をつくことで自分の陰を見ることも大切だ」と静かに訴えた。
引き続いて懇親会が開かれ、峰田武三島商工会議所会頭の発声で乾杯。会員の親ぼくを深めた。次回、第7回富士地区分科会は2月9日に富士市で開く予定。


主催者代表あいさつ 静岡新聞社・SBS静岡放送社長 松井 純

伊豆観光情報センターに期待を 

 いよいよこのサンフロント21懇話会も7年目を迎えました。各地域ごとに分科会を開催 しながら東部地区の活性化ということを主眼にして活動しており、大きな成果が挙がっているのではないかと思っています。先月も「2世紀型地域産業集積の創出と広域連携」をテーマに東部地区分科会を開催し、東部地域のさらなる発展に向けた貴重なご意見やご 指摘を伺うことが出来ました。サンフロント21懇話会では当初からの目的のひとつでも あった伊豆観光情報センターの設立に向けて、長年活動してまいりましたが、ようやく成果を見ることが出来、県にも認めていただきました。昨年、伊豆新世紀創造祭が開催されました。結果的にはそれなりの集客があったにもかかわらず、いまひとつという批評をいただいております。伊豆観光情報センターは、こうした中で、これからの伊豆地域の、さらなる発展を目指す核となるものです。私たちもサンフロント21懇話会の活動を通じながら大いに盛り上げていくつもりです。来年4月以降、具体的な作業に入っていきますので大いに期待していただきたいと思っております。


懇話会代表あいさつ スルガ銀行社長 岡野 光喜

伊豆から積極的に情報を発信

 本日はお忙しい中、サンフロント21懇話会第7回全体会にご出席いただきまして有難う
ございます。7年間活動出来ましたのも皆様の温かいご支援の賜物と思っています。振り返りますと7年前、東部地域の活性化という事で私共は二つの大きな仕事を計画しました。
 一つは沼津の駅北の問題で、これはキラメッセとして実現しました。もう一つは伊豆の観光情報センターを何とか立ち上げたいという事で7年越しで準備を進めて来ましたが、今日の運営委員会で基本方針を議論していただきました。いずれ総会で皆様のご承認を賜りたいと思っています。この観光情報センターは豊かな観光資源を持つ伊豆から多くの方々 に積極的に情報を発信していこうというもので、県と市町村、そして民間の連携によって地域を活性化していこうという試みは全国でも初めてではないかと思っています。このように皆様のお陰で二つ目の大きな目的も来年度には何とか実現できる運びとなり本当に嬉しく思っています。非常に厳しい経済環境の中でございますが皆様のご協力でこれからも 東部の活性化に取り組んでいきたいと思っていますので引き続きご支援をお願いします。


開催地代表あいさつ 三島市助役 内村 良二

広域的視野で行政を推進

 サンフロント21懇話会第7回全体会開催にあたりまして小池市長からご挨拶を申し上げるところでございますが、あいにく風邪で体調を崩しまして代わりにご挨拶をさせていただきます。本日サンフロント21懇話会が三島市で開催されることにつきましては心から ご歓迎を申し上げたいと思います。
 2世紀を迎え、地方分権、市町村合併、行政改革と まさに市町村行政の変革の時代を迎えているところでございます。昨年の4月日に地方分権一括法が施行されました。地方分権は時代の潮流であり、地域の独創性を高め行政サービスの質を向上させ、同時に財政の効率化を図っていくことが必要であり、特に広域的視野を持って行政を進めなければならないーこれは小池市長の持論でございますが、静岡県東部に魅力あふれる地域社会を構築するために当市と致しましても積極的に広域行政を推進して参りたいと考えています。本日は日本を代表する五木寛之先生が題して「未知の日本を求めて」という事でご講演がある訳でございますが、本日のご講演が2世紀を生きる私達にとりましてヒントとなり指針となるものと大いにご期待をしています。


記念講演(要旨)

未知の日本を求めて
「みずみずしい心」取り戻そう

作家 五木寛之氏

 韓国には「恨(はん)」という言葉がある。単に「うらみ」ということではなく、寂しいような切ないような「心の萎えた状態」を表す言葉だ。日本にも平安時代から、心がふと寂しくなるようなことを表す「暗愁」という言葉があった。近代化に取り組んだ明治の人の心には常に希望、勇気とともに暗愁が流れていた。
 ところが昭和の戦時体制に入ると、「悲しむこと」「憂うこと」は軽視され、戦後になるとついに「暗愁」という言葉は文学の世界からも消えてしまった。いまや人の心は渇き、命は軽んじられている。だから悲惨な事件は絶えず、平和でありながら自殺者が毎年3万3千人も出る事態を経験している。
 渇き切った心には水を補わなければならない。みずみずしい心、すなわち「情」を鳥戻さなくてはならない。泣く、悲しむ、憂う、暗愁を抱くことは心に水を補うことだ。愛はあっても湿り気のある情がなければ「愛情」にはならない。
 胸を張って空を見上げながら歩くばかりがいいわけではない。そこから自分の陰を見て、元気をつけることも大切だ。



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