サンフロント21懇話会(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)は7月9日、熱海市銀座町のニューフジヤホテルで第8回伊豆地区分科会を開いた。「伊豆ブランドの確立に向けて〜魅力ある観光・新産業づくり〜」をテーマに基調講演、パネルディスカッションを通じ、伊豆再生に向けて目指すべき観光の在り方や、新産業創出の方策を探った。
会員、行政担当者、観光関係者ら200人余りが出席した。主催者を代表して山中崇弘静岡新聞社常務取締役が「提言活動が実を結び、新ゆうゆうネット伊豆の滑り出しは順調」とあいさつ。萩原聰治下田商工会議所会頭が懇話会を代表してあいさつし、「富士山麓先端健康産業集積構想の本格化で伊豆にも後背地としての役割が求められるだろう」と述べた。開催地の川口市雄熱海市長は伊豆地域観光活性化協議会の官民連携の取り組みを紹介し「再生のためには伊豆も熱海も変わらなければならない」と訴えた。
基調講演の講師は経済評論家の竹内宏氏。「今世紀の伊豆、再生に向けて〜地域経済と観光〜」と題して歴史や文化、風土が地域経済の発展の方向を決めるという視点からものを見るべきなどと指摘したほか、伊豆の現状や現在成功している観光地の要件などを分析し今後の戦略を提案した。パネルディスカッションでは竹内氏をコーディネーターに立場の異なる4人の専門家が自説を述べたが、伊豆の現況に対する厳しい意見が相次いだ。
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