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提言書提出報告 平成15年10月20日
静岡県グローバル観光戦略を知事に提言
「外国人観光客の誘致策推進を」
「国際観光における優位性の獲得が不可欠」
岡野代表幹事らが手渡す


■講師略歴

 サンフロント21懇話会の岡野光喜代表幹事らは10月20日、県庁に石川嘉延知事を訪ね、静岡空港の開港を前に外国人観光客の誘致策を推進する「静岡県グローバル観光戦略」を提言しました。伊豆地域の観光の振興を今年度の活動方針の一つに掲げている懇話会では、シンクタンクTESSを中心に国のグローバル観光戦略について調査・研究を進め、運営委員会に図った上で静岡県としての観光戦略をまとめました。今回の提言はこうした検討結果を踏まえたもので、海外からの誘客を推進するため伊豆地域をモデルに予約インフラの整備を提案しています。
 岡野代表幹事は、海外の旅行代理店が日本の宿泊施設を予約しようとしてもまだまだインフラが未整備であることを挙げた上で「静岡県ではまもなく空港も開港するため他県に先がけて整備してほしい。このシステムが稼動してくれば新たな雇用の創出にもつながってくる」と要望しました。これに対して石川知事は「せっかくのいい提案なので、具体化に向けた方策を検討したい」と述べました。
 提言書提出には、岡野代表幹事のほか、羽野久雄運営委員長(羽野水産社長)、西島昭男TESS委員長(シード社長)、松井純静岡新聞社・静岡放送社長が参加しました。

提言書「静岡県グローバル観光戦略」の要旨

提言の背景

 21世紀は人、もの、情報がボーダーレスに行き交う大交流時代と言われています。しかしながら、外国人旅行客の受け入れ者数を他の国々と比較すると、日本は欧米はおろか中国やタイ、インドネシア、韓国にも劣る35位に甘んじています。また、静岡県を訪れる外国人観光客数を見てみましても、2001年度において山梨、広島、栃木、沖縄に次いで第15位にあり、豊かな自然と歴史、文化に恵まれた静岡県としては寂しい限りです。このため静岡空港が開港する前に海外からの誘客の仕組みを構築しておくことが不可欠です。


提案内容

上記のように日本を訪れる観光客が少ないのは、海外の旅行代理店が日本の宿泊施設などを予約しようとしても予約インフラが整備されていないことが大きな要因となっています。このため全世界の旅行代理店の9割に設置されていると言われている予約業務システムGDS(Global Distribution System)との接続による予約インフラを、とりあえず伊豆地域をモデルに構築することを提案します。

GDS … 主に旅行代理店がユーザーとなり、航空券、列車、レンタカー、ホテルなど旅行に関する予約業務を行うシステム

また、日本への旅行者の約6割を占める東アジア諸国からの日本各地への航空便を持っている航空会社の機関誌に、静岡空港乗り入れのための広告を出稿したり対象国の観光客の特性を考慮したプログラムを作成するなどといった誘客活動の推進を県に要望します。

さらに、外国人観光客を受け入れるためには、語学研修をはじめ、英語、中国語、韓国語などによるガイドブックや案内板の設置など、受け入れる側の態勢の整備も必要です。これらに加えて、伊豆地域の22市町村によって組織されている伊豆地域観光活性化協議会の観光情報サイト「ゆうゆうネット伊豆」のマルチリンガル化の推進も求められます。

静岡県では、空港の開港を控えているため、とりあえず伊豆地域でこうした試みを成功させ、それを県内各地域で応用展開し、国際観光における静岡県の優位性を獲得していくことを提言します。

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