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世界的にもトップレベルの人材や技術、設備を持つ静岡がんセンターが昨年9月に開院し、これに併せて県東部を中心にした地域の振興を目指す「富士山麓先端健康産業集積構想(ファルマバレー構想)」が具体化に向けて動き出しました。
懇話会では、昨年12月県庁に石川知事を訪ね、がんセンター研究所の早期整備をはじめ、高度医療にたいおうずるための4年制の看護学部の誘致などを提言しました。ファルマバレー構想の中核施設として整備される研究所には第一弾として東京興業大学の進出が決まり生命理工学分野でがんセンターとの医工連携の試みが始まりました。
また、ファルマバレー構想はュンこう関連などき分野で新たな産業を産み出すと共に既存の産業を刺激したり活性化させたりする可能性を秘めており雇用の創出にも繋がっていきます。
懇話会としては、知事への提言項目の実現を目指すと共にTESSを中心にファルマバレー構想についてのさらなる調査、研究を重ね、支援・提言活動をしていきます。
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静岡市と清水市が合併して、4月1日に新「静岡市」が誕生しました。合併協議会が設置されてから丸5年を経ての新市の誕生で、平成大合併のモデルとして全国から注目を集めています。70万人を超える人口を擁する新「静岡市」は、2年後の政令指定都市への移行を視野に入れており、首都圏と中京圏の間にあって、高度な都市機能と豊かな自然を併せ持つ、魅力ある都市圏の実現が期待されています。
一方、県の西部では浜松市を軸にしかた環浜名湖政令指定都市構想が打ち出され、今夏の法定合併協議会発足に向けて準備が進められています。
懇話会では、県当分でも70万政令市指定都市の可能性を探るなど、一環して広域行政の推進を掲げてきました。パネル討論などがきっかけとなって沼津市の斎藤衛市長が東部広域都市づくり研究会で、政令市に向けた私案を示すなど、懇話会の取り組みは行政や地域に大いに刺激を与えています。
伊豆地域では、すでにしゅぜんじちょうでど田方郡南部4町の合併が具体化している他、田方郡北部や賀茂郡地区でも合併に向けた動きか進んでおり、合併特例法の期限を前に東部地域でも市町村合併は正念場を迎えています。
合併による行政基盤の強化は、分権時代の自治体にとって避けて通れない課題です。懇話会としては引き続き方向性や枠組みについて議論を重ね、ファルマバレー構想の行方も見定めながら広域行政の推進に取り組んでいきます。
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伊豆地域では昨年4月、観光情報サイト「新ゆうゆうネット伊豆」が立ち上がり、市町村の枠を超えた旬の広域観光情報を発信することで伊豆全体の魅力をPRしています。アクセス件数は従前に比べると10倍をはるかに超えており、専従の編集者による丁寧なサイトづくりが受け入れられていることが窺われます。併せて、平成14年度には携帯電話版の開発も行われ、今年の4月1日から稼働しています。
特に、ファルマバレー構想では健康や癒しに関する観光資源と医療とのネットワークづくりなども推進されることになっており、伊豆地域のリゾート機能を生かしたウェルネス産業の創出などについても研究し、提言に力を入れていきます。
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昨年は、小柴昌俊さんと田中耕一さんの二人の日本人が、それぞれノーベル物理学賞と化学賞の栄誉に輝き、自信を喪失しかけていた日本人、特にモノづくりに携わる人々に大いなる勇気を与えてくれました。
富士・岳南地域は製紙や自動車関連をはじめとする産業の集積地ですが、近年は中国等への生産拠点のシフトが進み、産業の空洞化が大きな問題となっています。こうした中での二人の受賞は、優れたモノづくりが世界に誇る日本の製造業の省庁てあることを改めて認識させてくれました。
富士地域は今、モノづくりへの模索と挑戦が続いています。一方で、この地域は近年、医療・健康関連産業の立地も進んでいます。
このため地場産業の振興策と併せて、ファルマバレー構想とからめた既存の産業の活性化、新たな産業の創出についてもさ研究を重ねていきます。
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