サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
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第9回全体会 平成15年11月10日(沼津東急ホテル)
日本をとりまく国際情勢の緊迫 〜中東、イラク情勢を中心に

「サンフロント21懇話会」(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)の第10回全体会と運営委員会が11月22日、沼津市の沼津東急ホテルで開かれ、10回目の全体会を記念して外交評論家の岡本行夫氏が「日本をとりまく国際情勢の緊迫〜中東、イラク情勢を中心に」と題して記念講演した。全体会前に開かれた運営委員会(委員長・井口賢明あさひ総合法律事務所長)では懇話会の17年度活動方針を検討した。
運営委員会では懇話会の17年度活動方針として、ファルマバレー構想と3年後沼津市で開催される技能五輪国際大会の支援、グローバル観光戦略を柱にした観光振興の推進、市町村合併の推進が挙げられ、委員からは観光に絡めて伊豆の道路網が災害に弱いことや有料道路無料化の推進、市町村財政のひっ迫で合併が必要になった点などを盛り込むよう求める意見が出され、各委員の意見を踏まえて、今後、方針を煮詰めることになった。
また、懇話会10周記念事業として来年のヘルシンキ技能五輪国際大会の視察とともに、ファルマバレー構想を活用した創業セミナーを実施することを決めた。
 この日の全体会は、懇話会10周年記念のつとして、岡本氏の記念講演を一般市民にも開放し、聴講希望者先着50人を事務局で募集したが、すぐに定員に達し、会員の出席率もよく、約220人が参加し、会場は満席となった。
全体会では、松井純静岡新聞社・静岡放送社長と岡野代表幹事があいさつし、岡本氏の記念講演に移ったが、岡本氏は「パレスチナ間題が解決しない限リテロは減らない」と中東和平実現の重要性を指摘した上で、イラク問題を中心に中東問題、今後の米国と日本の関係、そして、嫌日感情も高まる中国の状況を取り上げ、悪化する日中関係に強い懸念を表明し、「日本にとって重要なのは中国」と隣国中国との対応の重要性を訴えた。そしてイラクでテロの犠牲になった奥大使の思い出と共に「奥のような常に前向きなプロアクト型の日本が政治のレベルでも求められている」と強調した。
 記念講演のあと行われた懇親会では、女優の青山ともみさんがイラクの言葉で“感謝の心”を意味する「ショクラン」など2曲を披露した。戦闘に巻き込まれて左目を負傷したイラク人少年モハマド・ハイサム・サレハ君の視力回復手術がきっかけで、イラクに子ども病院を建設しようという輪が広がり、募金活動の一環として発売されたのが「ショクラン」で、学業専念のため一時女優業を休業していた青山さんの活動再開ともなった曲であった。
 なお、幹事・運営委員合同懇親会は月2日(金)に開催、第0回富士地区分科会は2月4日(金)に富士宮市錦町のクリスタルホール「パテオン」で「フードバレー構想」をテーマに開催することになった。

主催者代表あいさつ 静岡新聞社・静岡放送社長 松井 純

本日はサンフロント21懇話会の全体会に、このように多くの皆様方にご参加いただきまして誠に有難うございます。
懇話会も早いものでスタートして0年たちました。よく言われるように0年一昔、あるいは0年一節といわれますが、振り返ってみますと0年間、確かにいろいろな意味においてこのサンフロント2の活動は、当初の趣旨を十分に発揮して、いまや東部においてはなくてはならない存在、組織ではないかと自負しております。皆様には日頃大変ご協力いただいております。改めて御礼申し上げます。
最近、ちょっと心配しているのですが、いままでは景気を引っ張ってきた設備投資と輸出がややかげり気味ではないかと言われま
す。これから景気を引っ張るのは個人消費ではないかと言われますが、個人消費も今回のような地震とかありますと、なかなか先行き不透明ということで財布のひもが固くなってきている。これも心配な傾向です。
 先月、三島市で「動き出したファルマバレー構想」というテーマで東部地区分科会を開催しましたところ、大変な熱気が感じられまして、大変成功だったのではないかと思います。東部地区が活性化するという意味ではファルマバレー構想などを核にしてやっていかなければならないと言うことです。
ところで、従来どちらかといいますと分科会なり全体会なりでは、東部の活性化とか、やや地域に偏ったところがあったかもしれませんが、今回は「日本をとりまく国際情勢の緊迫〜中東、イラク情勢を中心に」というテーマで岡本さんに講演していただくわけです。
目を世界に向けるということは大変重要なことではないかと思います。岡本さんは、外交評論家となっていますが、外務省で実務をやっておられた。そういう実績の上に立っての評論でありますから、そういう意味では大変貴重なご意見をお持ちでありますし、今年の3月まで総理の補佐官も務めていらっしゃいました。果たしてこれからどんな情勢になっていくか。特にイラクを中心に世界がどういう方向に向かっていくか。とくにブッシュ米大統領の再選ということがありますし、その辺を踏まえてお話を聞けたらと思います


懇話会代表あいさつ 懇話会幹代表幹事・スルガ銀行社長  岡野光喜

 サンフロント21懇話会も0年目の活動ということでございまして、午前中の運営委員会で10周年記念事業や平成17年度の事業計画をいろいろ検討、協議させていただきました。内容が固まり次第、皆様方にもお諮りし、また意見を賜って、来年度の活動につなげていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
 本日は、岡本行夫さんにお忙しい中、お越しいただき、お話をうかがうわけです。松井さんからもお話がありましたように、どちらかというとこの0年間、われわれも身近な経済運営について講師をお招きし、お話を賜ったわけですが、われわれ沼津もモハマド君の基金を集めたり、目の手術を応援したりしており、数日後にモハマド君が2回目の手術のため日本にまいります。われわれもイラク、中東というものが身近な存在になったのではないかなと思っております。そういう意味で岡本さんにはその辺りを踏まえて、お話をいただきたいと思っております。
 岡本さんは、この夏に盟友奧大使に捧ぐという形で「砂漠の戦争」という本をお出しになりました。私も早速読ませていただきましたが、われわれが考えている以上にいろいろイラク、あるいは中東という問題は複雑であり、もう一度考え直させられる本でした。今日は限られた時間ですが、岡本さんから、そのあたりのお話を伺えるのではないかと思っています。そういう意味で、今日はわれわれも、もう少し目を大きく見開いて、ただ単に地域の発展をめざすだけではなく、国際関係、あるいはわれわれ民間で出来る国際協調というものを踏まえながら、これからもやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



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