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第11回東部地区分科会 平成17年7月8日(沼津キャッスルホテル)
パネル討論:「技能五輪国際大会とファルマバレー構想
〜ヘルシンキ大会の視察を終えて〜」

 

◆コーディネーター
矢作恒雄  慶応大学経営大学院教授、企業経営研究所所長

◆パネリスト
土居弘幸  静岡県理事 健康福祉部技監
大石人士  静岡経済研究所研究部長
中山 勝  企業経営研究所産業経済部長

矢作 いろいろなご縁がありまして静岡県関連の仕事をさせていただいております。このパネルディスカッションの目的は、2年後に沼津で開催される技能五輪国際大会をどうやって成功にもっていけるか、その支援をどうしたらいいのか、を探ることです。まず、パネリストの皆さんから、先日視察したヘルシンキの状況に対する感想を簡単に述べていただいて、次に沼津の技能五輪大会に対する課題を見つけ出し、どんなことをしていかなければいけないのか、ご意見を頂きたいと思います。その後、跡地をどう活用していったらいいのか、お聞きしたいと思います。まず、土居さんからお願いします。


日本と北欧の取り組みに大きな違い

土居 まず、私は、ファルマバレー構想の課題と展望というものを少し述べたいと思います。
ファルマバレー構想は3つの戦略がありますが、その2つ目の戦略が「産業の活性化と集積」です。産業クラスターの形成ということで、具体的にはベンチャー企業の創生と地場産業の二次、三次創業の推進ということを考えています。
医薬品と医療用具の2つに絞って静岡県の現状をみてみますと、生産額は大阪についで暫定2位で、すでに産業は集積しているわけです。特に大阪府と比べますと企業の数は静岡県の方が実は少ないんです。大阪の方がずっと弱小企業が多い。地理的には県東部に見事に集中しているわけです。しかし残念なことに、この東部には研究開発拠点がありません。幾つもの大学が集積している北欧のケースとは状況が大きく違います。
産業集積ということでクラスター形成がキーワードになっていますが、ファルマバレーセンター、あるいは工業技術センターを中心に5つの項目について必要性が指摘されています。とくにインキュベーション機能の強化、充実が静岡県だけでなく全国で、日本レベルで、欧米と比べて弱いのが課題です。
ベッドサイド・クラスター、これはがんセンターの山口総長の言葉ですが、われわれが産業クラスターといった時に、健康関連ですので患者さんのそばでクラスターを作ろうということで研究成果を試作し、商品化、販売流通の各ステージごとの支援策を、ユーザーが複数のサービスを違和感なく統合して利用できるシームレスなかたちで支援しようというのが、目指すわれわれの産業クラスターです。
われわれのシナリオとしては、ファルマバレー関連の大学が、がんセンターの研究所に来て、県内の立地企業と共同研究を行い、がんセンター、あるいは工業立地センター、参加の大学が支援をして新製品の開発をしよう、あるいは県内立地企業の2次、3次創業を推進しようということになっていますが、果たしてシナリオのように上手くいくんだろうかというのが現状であります。
今回、北欧を見て、日本も欧米も目標は大学発ベンチャーを目指してということですが、日本の取り組みと、北欧の取り組みに大きな違いがありました。今、日本は大型研究費を融資でなく、助成しています。北欧は民間投資ファンドが投資している。実は民間投資ファンドの多くは国からの助成らしいんですが。研究員を見ますと、旧帝大系で研究所ポストがいっぱいあるのですが、北欧は投資ファンドで雇用している。知財は、日本の場合、TLO(技術移転機関)による特許の取得がある。北欧は、いろいろな支援プログラムがあって、サイエンスセンターが一括して支援する。
一番特徴的なのが、ベンチャーインキュベーションで、日本の取り組みは大体が個別の技術支援、あるいは大学別に、旧帝大系も大きな投資ファンドをもっていますが、大学が民間企業から集めて行っている。規模は北欧に比べて小規模です。そして民間の投資、融資ですが、われわれが見てきたスケールは、北欧では数十単位、あるいは00を超える単位のインキュベーション施設があって、サイエンスセンターが多角的な支援プログラムを提供している。
共同研究するにも実際に大学がこの東部にはないわけです。東部に産業集積するのには、何らかの仕組み、ベンチャーインキュベーションというような仕組みが必要だろうと思います。そして研究者もがんセンター、あるいは工業技術センターで必要な人員を確保して、側面から支援をする。結果として先ほどのようなシナリオが出来ないか、というのが現状を踏まえ北欧への調査に行ってきた感想です。

矢作 ファルマバレー構想という大きな枠組み、これを度外視して技能五輪ということは考えていくことは難しいと思われるくらい関連の深いことでありますので、後ほど具体的にファルマバレー構想の中でどうするかということに戻って行きたいと思っています。では、大石さん、ヘルシンキ見学の印象をお願いできますか。


是非伝えたい金メダル物語

大石 先ほど、映像で見させていただきましたが、私たちが言葉で語っても語りつくせないものが映像からは伝わってくると思いました。
 ヘルシンキという町は、今年の夏、国際陸上が行われる本当に国際的な都市です。皆さん、ヘルシンキの名前を知らないということは多分ないと思います。そういう都市で開かれたということを覚えておく必要があると思います。大会の会場は、もともとのコンベンションセンターということで、隣にはホテルがあり、ちょっと歩くと駅がある立地環境にありました。
この大会の意義は、非常に大きいものがあると思います。われわれが見てきただけでは分からない物語が実際にはあり、特に金メダルをとった方たちは非常に大きな物語、ストーリーがあります。そういったものはやはり是非伝えたいと思いました。
 正直言いまして、技能五輪なんてと最初は思っていました。日本でも過去2回、東京と大阪で行われていますが、この中で見に行った方は多分いないんじゃないかと思います。東部地区からも日本代表で、過去、何人か出ているわけです。そういったところをもう一度考えたいなと、つくづく思った次第です。


来場者に親切な仕組み

矢作 中山さん、お願いします。

中山 国際大会ですから、皆さんが非常に歓迎してくれるだろうと思っていましたが、会場に行くまではホテルだけにウエルカムボードがあり、あとはありませんでした。会場の中に入っていくとやはり違うんだと思いましたが。
まず、会場までの交通アクセスが非常にいい。会場まではスムーズに行けたというのが印象的でした。電車、バスの路線網がしっかりしていて会場まで渋滞がなく、会場の外の約50台の駐車場は中学生や高校生たちの修学旅行の方々が利用していました。
施設ですが、延べ4万3000平方メートルの建物が6つに分かれていましたが、全体がつの塊になっていて、競技者との感じではすごく近くてよく見ることができ、順路が分からなくても自然にすべてを見ることができる環境で、非常に来場者に親切な仕組みだと思いました。
PR活動ですが、われわれが情報を得ることができたのはインターネットのホームページしかありませんでした。会場内は非常にやさしいんですが、外から行く人にとってはもう少し工夫出来るのではないかという感じがしました。
 若者がたくさん来るように一年ぐらい前から学校に周知徹底させて、実際に5月末でフィンランドは夏休みに入るわけですが、今回、このためかどうか分かりませんでしたが、夏休みが2、3日遅くなり、6月に入ってから夏休みになったということです。


地方都市で初めて開かれる国際大会

矢作 あと2年弱で沼津の技能五輪があるわけですが、どんな課題を解決していかなければならないのか。それにはどういう方法で答えを見つけていくのか。具体的な話に入らせていただきたいと思います。まず、技能五輪の成功とは何だろうかというところを明確にする必要があると私は思います。単に大会の期間中たくさんの人が来たのが成功ではなくて、例えば跡地をどうするかという方向が見えてこないといけないと私は考えています。この技能五輪大会の目指すものは何だったのか。もちろん技術を高めること、交流を深めることと書いてありますが、それを再確認すればいいのか、沼津の大会は何か別の表現をするべきなのか。お聞きしたいと思います。

中山 沼津大会は、地方都市で初めて開かれる国際大会です。アピールする時に何をしていったらいいんだと。もちろん短期的に見れば大会期間中の入場者数が多ければ多いほど成功したと言えるでしょう。そうではなくて、先ほど映像で見ていただいたように、目をらんらんと輝かせた若者たちがものづくりに対して非常に興味を持っていただいているとなれば、やはり若者たちのものづくりへの回帰というものと、もう一つ視点を変えますと、職業につかないニートの問題は、もしかすると企業側の論理で労働者の使い方がちょっと違ってきているために生まれている現象でもあると思います。そういう意味では、中期的には、もう一度経営者にものづくりの原点に返っていただくということがあると思います。長期的には、やはり静岡県東部の持続的な発展のためにどうしていったらいいのかが、その奥にあると思います。

大石 中山さんがおっしゃった通り子ども達にものづくりの大切さを知ってもらうことが大事ではないかと思います。大会は22歳以下の技術の向上ということですが、大体20歳から22歳の人たちが一生懸命に技術に取り組むところを同じ若い世代に見て欲しいという気がします。大会にはドラマがあったと言いましたが、金メダルをとった2人組のチームは高校生の時から技能五輪に出たいと思って自動車メーカーに就職して3年間がんばったということです。2年前から会社が作った支援体制の中で技術を磨き、1カ月前に現地に乗り込んでボルボを解体して現地の技術の基本は何なのか学んだということです。別の競技に出た方は、同世代の人たちに技術を追求することでこんなにいい満足感が得られるということをもっと知ってもらいたいと言っています。そういったものを広く知らせていくことが大事ではないかと思います。
中山さんがおっしゃった通り、私もヘルシンキに行った時、何もウエルカムではないじゃないかと思いました。何も看板があるわけではないし、選手が泊まる、あるいは関係者が泊まるホテルに行くとウエルカムのプレートがちょっと乗っているだけと。地域でやろうという意識が元々ないんです。沼津の場合、世界に知られているかというと残念ながら知られていないと思います。折角、大会がここで開かれるんですから、この機会に世界に発信していく大事な大会になってくると思います。


ワクワクするようなショーアップが大事

矢作 土居さん、お願いします。

土居 やはり技能五輪の意義はみなさん、おっしゃられた通りですが、アピールの仕方によっては、つまらないお仕着せになってしまうんですね。パッと見て面白い、楽しい、それでワクワクするようなショーアップの仕方が非常に大事ではないかと思いました。例えば世界へ情報発信するといっても、このままだと決まった人しか、もう外国からは来ないんですよ。でも、静岡県からもいろんな方々が常に海外に行くわけです。私のようなものでも例えば外国に行った時に、沼津技能五輪においでよと。例えば花博の場合だったら素人でもいっぱいセールスできるんです。技能五輪、何かそういうアピールできるものが欲しいなと。それが感想です。

矢作 土居さんからは発信の大切さがご指摘されましたし、中山さんと大石さんからは、この五輪の最終的に目指すものは、もちろん大会の成功、つまり短期的な意味でたくさんの人に見ていただくということも重要だけど、実はそのたくさんの人に見てもらうという意味は、それで終わりではなくて次世代に対していい社会を作るきっかけにしていくんだと、そんなご提言だったと私は考えています。それを前提にすると、ショーアップする、つまり発信していかなければいけない。これは非常に重要なことですが、その場合に誰に対して、何を、どういう方法で発信していくのか考えていく必要があると思います。誰に対してかと考えると、若者、海外から来るお客様、日本の一般の人の3つぐらいのグループに分けることができ、それぞれメッセージの内容も変わってくるし、伝え方も、若い人にはネットなどをどんどん利用するとか、いろいろあると思います。ですからその辺はもう少し具体的に議論を進めさせていただきたいと思います。
ヘルシンキ技能五輪大会の結果を見て、日本が金メダルを取っているのは最先端の技術で、さらによく見てみると全部大企業がバックアップしている。そうすると大企業に入っていないと技能五輪で金メダルは取れないのか。あるいは左官、配管、レンガ積みだとか自分で磨けるような技術に対してメダルの対象にもなっていない。それは決して日本の技術が悪くなったのでも、なんでもなくて、どうもそういうことに対して目を向ける人が少なくなってしまった。少なくなってしまったのは、マネーゲームが暴走しているからだと私は思っているんです。どうもマネーゲームの勝者しか社会の勝者じゃないんだと。マネーゲームの勝者は何万人に1人か2人ですからほとんどが敗者になってしまいます。特に若者は、その敗者の1人なんだという意識が強くなってしまって、社会への参加意識が少なくなって、ニートが当たり前になってしまっている。
その辺を踏まえて、では沼津の場合はどうするかという発想をすべきではないかと思います。その辺はどうでしょう。

大石 競技種目が時代の変遷とともにかなり変わってきており、今年の大会は別名「頭脳五輪」と言われていまして、従来の技能五輪ではないと問題提起されているんですね。実はその分野で日本は金メダルを取ったんですが、コンピュータープログラミングが無いと、その分野のものが出来ない時代になってきてしまっています。今からでは多分無理でしょうが、2007年の大会では基本となる技能をもう少し見直し、基本的な技能を、もう一度見せる大会にして欲しいなと思います。
一方で、言葉を変えると産業観光といわれますが、日本はトップ技術からベーシックとなる技能まですべてオールラウンドにそろっている国なんだというところを見せたいなという気がします。


次世代にいいインパクトを与える大会に

矢作 沼津の大会の成功は長期的な、つまり次世代に何かいいインパクトを与えるようなことまで考えながら準備をしていく必要があるだろうというところでまとめさせていただいてよろしいですか。では、土居さん、どうぞ。

土居 私はひねているんですが、若い世代にという思いは、ものづくりに対するノスタルジアなんですかと。マネーゲームをやっている大人たちは、ものづくりをどう評価しているのか。全然、評価していないんですね。ものづくりの重要性というのは、ノスタルジアなのか。いやそうじゃなくて、本当に価値あるものなんだというふうに、われわれがどれくらい思っているかで、若者に伝わるメッセージの内容が決まるように思うんです。


キラメッセに競技の映像を流そう

矢作 お二方、いかがですか。

中山 この技能五輪を若者に見せ、ものづくりの大切さを味わせたいのと同時に、経営者の方々にもう一度ものづりくって一体何かを分かっていただきたいという部分があると思うんです。ものづくりの重要性をもう一度、みんなで一度、原点に返ってみたらどうなのかという感じがします。もう一つ、若者にいろいろなことを分かっていただく部分ではデモンストレーション競技がありますので、もう一つどこかにサブ会場でも設けて、昔ながらの伝統技術を持った方に集っていただいて、そういうものを見ていただくことも必要だと思います。やはり映像を使ったらどうだという話も出ており、サッカーなども現地に行けない人たちが映像で応援しようとスタジアムに集りますが、同じような形でキラメッセを閉会式だけでなく会期中、使って現場からの映像を流すとか、そういうことも考えながらやっていったらどうなのかなと思います。

矢作 大石さん、いかがですか。

大石 先ほど申し上げた例は日産チームのことです。カルロス・ゴーンさんが先頭に立って優勝をめざし、実際にメダルを取りました。メダルを取った方たちは「素直にうれしい。目標をもって、それを達成する喜びを日本の同世代の人に知って欲しい」「スポーツオリンピック選手ばかりもてはやされるけれど、日本にとってものづくりの方が重要じゃないですか」と話し、それから「目標を持って地道にがんばれば結果はついてくるというメッセージを同世代の人に送りたい」と言っています。やはり沼津で開催し、競技する若者たちの意見を経営者の方々に聞いてもらうことが出来れば、それも大きな大会の成果の一つになってくると思います。

矢作 この議論は尽きないと思います。われわれ、企業にしても組織にしても社会にしても、ある企業が駄目になった、ある組織が、ある国がおかしくなったという場合、最終的にはそこのリーダーに責任があると私は思っています。今、日本の社会では、われわれ年配者が社会をリードしていると考えると、その社会がマネーゲームで踊らされているのは、われわれの世代の責任なのだと思います。そこを何とかしなくちゃいけない。ある人間を評価する物差しが、ただお金の額だけではないということを、世代を超えて築く。そういうきっかけにすることについては、やはり技能五輪は非常に重要な機会ではないかと思います。


歓迎の仕方はどうか

矢作 ヘルシンキに行ってもどこにもウエルカムと書いてない、どうしたものかということはどうでしょう。発信の仕方をどうしたらいいのか。いかがですか。

土居 ヘルシンキで言えば、街の中に全然掲示がないんですね。それだけで言えば、街の中に掲示をするというだけですが、今ひとつ私、気になるのは、例えばここにサンフロントの皆さんがいらっしゃいますが、海外に出張して、どうぞ技能五輪に来てくださいということは想定されているでしょうか。技能五輪にきて何を見てくださいというのか。それ如何によってウエルカムのスタイルが変わってくるように思うんですね。

矢作 土居さんのご指摘の点は、われわれが見せたい、メッセージとして伝えたい中身は何なのかということを、まず明確にしなくてはいけないことなんでしょうね。何をわれわれは皆さんに見ていただきたいと思っているのかということを、富士山も含めてきちんと明確にした上で、一貫した発信活動をすべきだと。こういうことですね。

土居 そうです。ウエルカムという旗や看板を街中に溢れさせることは、極めて簡単なことなんですね。そんなことでいいんですかということです。

矢作 大石さん、どうぞ。

大石 これは極めて重要なことだと思うんですが、ヘルシンキ大会は、ヘルシンキのコンベンションセンターで行われる1つのコンベンションで終わっていたんですね。でも、沼津は、まさに地域活性化のためにやる初めての大会になるかもしれません。そのために県も沼津市も誘致したというところが大事でして、そのためには地元がPRしないと、ただ場所を貸しただけの大会になってしまいます。それは絶対避けなくてはいけない。ですから東部地域、県全体が一緒になってPRする態勢を早く作ってもらうことが大切だと思います。

矢作 ありがとうございました。先ほど土居さんのご指摘で、ただ歓迎ということを掲げればいいのかということは非常に重要なご指摘だったと思うんですね。ただ歓迎という幕をあちこちに垂らせばいいということではなく、それを垂らすことによって沼津の人、静岡県の人たちが、「こういうことを今やっているんだ。歓迎しよう」と、むしろわれわれに対してのメッセージという意味はあると思います。もう1つは、主としてわれわれが戸惑うのは外国のお客様にどういう態度で接するのかということですので、やはり日常、われわれは訓練をしておくことが必要なんではないかなという気がします。


温泉宿のもてなしの仕方など新しい競技を

矢作 ところで、「おもてなし」の仕方といえば、私はヘルシンキでデモンストレーション競技の介護コンテストに大変興味を持ちました。これはこれからの重要な種目になっていくのかなという感じがしたのですが、では沼津の場合には、どういうものをここで新たな種目として加えることがあるのか。各大会で新しい種目を付け加えることが可能なはずです。いかがですか。

中山 沼津って一体何ということを知らしめる意味合いでも、日本の文化が濃縮しているところが沼津だという形でアピールするために、日本の文化をアピールするような競技を織り込めないかと思います。

矢作 私は日本の温泉宿のもてなしの仕方って世界に誇れるものだと思っているんですね。日本の旅館のサービスはこういうものだというのを何かデモンストレーションでやってもいいのかなと思います。それは実は後々というか、伊豆の温泉の再生、復活というものにつながっていくんではないかなと思うんです。これをどうやってやるかとなると難しいですが。そんなようなことも将来の産業の発展ということも含めるとアイデアの中にあっていいのかなと、考えております。


重要なボランティア参加

矢作 もう一つ先ほど、ご指摘のあったヘルシンキでは非常にボランティアがたくさん参加してくれている。これは非常に重要なことで、ただ手足が必要だと言うことだけではなくて、大会の意味ということを若い人たちも含めて理解してもらって次の時代につなげて行くためにも重要だと思うんです。

大石 ヘルシンキの場合は、職業訓練が教育の中でとらえられていまして、各学校が一職種担当制度ということでボランティアを担当しました。開会式と閉会式の演出も、会場内の案内もやるということで、非常に上手くやっていました。これは沼津大会でも絶対に必要になってくるものだと思います。静岡県もこれまでワールドカップ、花博と、大分ボランティアの方たちに活躍していただきましたし、こうしたイベントに対するボランティアも根付いてきているかなという気がします。実際に若い方々の技術を見ながら自分たちも協力するという関係をどう作り出すのかとなりますと、静岡県内にも専門学校や大学がたくさんあります。そういった方々にネットワークを組んでいただいて、自分たちと同じ年代の人たちの活躍を見ながらボランティアに出てもらうことがいいんじゃないかと思います。専門学校の横の組織もあり、是非ネットワークを組んでやっていただくことがいいんじゃないかと思います。


情報発信の仕方に工夫を

矢作 先ほど、大石さんが指摘されたように、私も今回ヘルシンキで初めて技能五輪の大会を見て、こんなに素晴らしいことがあったのか気づきました。現場を見て若い人たちの目の輝きを見ると、やはりいろいろと受け止め方はあるでしょうが、いずれにしても共通していえることは、ある種の感動を覚えることは間違いないと思います。いろいろな意味のインパクトがあると思うんです。ですからとにかく、嫌だよといっている人でも連れて来てしまう。そうすれば必ず損したと思われないという感じがしています。でも、どうやって情報を発信していくのかが、1つの工夫のしどころだと思いますが、何か名案がありますか。

土居 私のイメージだと、今、バレーボール国際大会とか今度の世界陸上ほど賑々しくしなくてもいいでしょうが、ああいう見せ方も一つのヒントかなと思います。解説があったり、背景のストーリーがあったりとか、キャスターがいて、実況中継よろしく、しかも話題づくりも行ってと。中山さんのおっしゃるように確かにキラメッセで実況中継を見ることができるというのはエキサイティングかなと思いました。

中山 事前のPRも必要だと思います。皆さん、きょう会場に来られて映像を見て、技能五輪というのはどんなものかお分かりになったと思います。もしよろしければ、こういう映像を学校で生徒たちに一度見せて、こういう大会が沼津であるということを知らせる仕掛けが必要だと思います。そうしますと、自分たちが高校や専門学校でやっていることが、五輪で行われるとなりますと、興味を持った子供たちは、われわれと違って携帯電話でも連絡を取り合いますので、どんどん伝えていただけることもあると思います。
われわれとしますと、恐縮ですが、外部や海外に行った時、「実は技能五輪が開かれ、こういうことをやるんだ」ということを1人3名位に言っていただけば広まってくるのかなと思います。

矢作 若者を対象にしたメッセージの伝え方は、実はわれわれが考えているほどお金がかからないことが多いんですね。自分たちでどんどん広めてくれますから。若者の特性をきちんと捉えた上で、おっしゃる通りPRしていく方法論もきちんと明確にしていくことも必要だと思います。

土居 子供が憧れるのは若いお兄さんの技術であっておじさんの技術ではないんですね。子供がドキッとして憧れる、間違いなくその技術がこの技能五輪にはあるんですね。あの素晴らしい技術を見たいというようなことができたら、これは素晴らしいんじゃないかなと思います。小学生をターゲットにすると、お父さん、お母さんと家族連れで見に来るということがある。もう一つ、本音ベースで、短期的は別として、中長期的に自分たちの会社が儲かるようなものでないとつまらないですね。もし儲かるなと思ったら絶対寄付するんですよね。寄付が増えれば、アトラクションの規模、企画の内容もどんどんクオリティーアップになると思うんですが、いかがでしょうか。

矢作 その通りです。まず社会性ということを考えるのが、最終的には儲けにつながるんだと思います。ですから是非、ここにいらっしゃっている経営者の方々も、次世代につながるということを念頭に置いた発想でいろいろなご支援をいただけるとありがたいなという気持ちです。
 今、土居さんの言われた小学生にアピールする。これのひとつの方法として大石さんのおっしゃられた金メダルを取った人たちの、取るまでのストーリー、ここのところに感動できるところがいっぱいあるんではないかと思います。あれだけ輝く目を持つ背景に何があったかということを具体的に知ると、さらに感動をきちんとした形で頭の中に植えつけることになりますから、そういうものを是非、プロがたくさんいらっしゃるSBSさんでまとめていただいて発信していただくということができるといいなあと思っています。もう一つ、かつて技能五輪で金メダルを取った人たちが、今、おじさんになってどういう人生を送っているか。ああいうことを一心不乱にやってきて、今、定年直前だけどいい人生だったと言ってくれる人が何人かいると、かなり説得力がありますよね。もう一つは実際にやっている現場の様子を大きなスクリーンでいろいろな場所から見られるようにしておき、こういうことをやっているんだという詳細を大型のスクリーンに映してみる。何だ、あんなこともやっているのならもう一度見に行こうというようなことになると、もっとよく技能五輪が目指しているところがよく伝わるのかなと思っています。

大石 是非、デジタル技術を使っていただいて、感動の場面を見せていただきたいと思います。私も一番感動したのは、実はナーシング技術といいましたか、あれに一番感動しました。実は技能というものはサービス関係のものもたくさんあります。多分これからはそういう分野が広がっていくと思いますが、ああいったものも知らしめ、そういうものも見てみたいと思います。それを見た上でやはりものづくりはいいんだなと思う方もいらっしゃると思います。是非、いろいろな形で紹介することが大事だと思います。


大切なのは沼津市のイニシアティブ

矢作 それでは、技能五輪の跡地をどういうふうに活用していくか。これこそ土地の調達をするときにまず、考えておかなければいけなかった問題ではないかなと、いうメッセージを是非行政の方にお伝えしておきたいのですが。どうでしょう。何かいいアイデアはありますか。

中山 これからの沼津市ですとか、静岡県東部地域の将来像を考えたものにしましょうという話になってくると思います。ですからファルマバレー構想の中で、土居先生が示されたインキュベーション施設のようなものもあるのかなと思います。ファルマバレー構想を考えると、何かスポーツ関連の研究センターのようなものも1つありうるのかなと。もう一つは医学療法的なもので何か使われるものがあると思います。
メディコンバレー、アメリカのサンディエゴを見る機会がありましたが、バイオ・プラス・ITという形があり、ファルマバレー構想といった時もサイエンスパークの中に、そういうものをつくるならバイオ系も入り、IT系も入る。またスポーツ系も入るとか、緩やかなターゲットにしておいて、その中で可能性を探ることが必要だと思いました。
メディコンバレーにいい仕組みがあると思ったのは、学生がたくさんいて、そこで将来のビジネスのチャンスがどんどん生まれてきているんです。実際にはメディコンバレーは、12の大学があり、学生が13万人いるんです。その中で博士課程の方が1万人ほどおり、その人たちが新しいビジネスを作ってきましたので、研究する過程の中に多くの学生が入る仕組みをどこかに設けていく必要があると感じました。

大石 跡地の問題ですが、あれだけの土地を使っていくとなりますと、沼津市だけではなくて、県東部、あるいは県全体で考えることが1つポイントになると思います。それから周辺に沼津高専があったり、沼津技術専門校が出来たり、もう少し広めると東海大学開発工学部や日大といろいろな理工系の学部等があります。それらとどう結びつけていくのか。また、ファルマバレー構想というと、どうしてもがんセンターと薬というイメージがありますが、もう少し広く考えて健康全般のことを考えることが必要だという気がします。
たまたまフィンランドとも関係がありますが、仙台で「仙台フィンランド健康福祉センター」ができました。これはフィンランドの国家プロジェクトを仙台に誘致したものです。施設的には、特別養護老人ホームと研究開発施設があるのですが、ここでは高齢者に関連するいろいろなサービスを開発する施設です。そこに地元のベンチャー企業、大学を出た方、あるいは地元の企業、あるいはフィンランドの企業を誘致していろいろなものを開発していくという施設です。そんなに大きな施設ではないんですが、こういったイメージのものをファルマバレー構想と絡めながらやっていけばいいんじゃないかと思います。仙台の場合、なぜフィンランドかというと、フィンランドは福祉の最先端国家で人口は500万人ちょっとしかいないものですから、自分たちの技術を世界に売って行きたいという国家戦略を持っています。
静岡県はファルマバレー構想をすでに進めていますので、がんセンターの研究所を退職したり、いろいろな大学を退職した人が、そこに来て福祉に絡んだ、あるいは健康に絡んだものをそこでやってもらうような、まさにインキュベーション施設ですね。あるいは場合によっては東部地域でそれに絡んだ生産をしたいという方たちがそこで研究開発しながら、新しい物を開発していってもらうということがありうるなと思っています。

矢作 大石さんのご提言、大変貴重だと思いますが、大前提には、あそこのスペースの自由度が増して最大限にスペースが活用できることが前提ですね。土居さんは、その辺はご存知ですか。

土居 昔の知識しかありません。

矢作 ファルマバレー構想の名前は、随分議論して、私はあの時、ヘルスバレーにしようと言ったら、何人かからイメージが悪いと言われて、一般公募して、結果がファルマバレーになったんです。ファルマバレー構想はこうなんだということをいろいろなところで、言っていくのがわれわれ、関わった人間の役目だと思っています。土居さん、跡地利用についてお考えがあればご発言いただけますか。

土居 どうも話の展開では、私たちは北欧のサイエンスパークを見てきました。沼津で技能五輪がありまして、その跡地をどうしましょう。ハイ、ここにサイエンスパークをつくりましょうと。そう単純に行くのなら何も苦労はしないんです。先ほど、私がご説明しましたように、国の施策の方針というか、やり方が異なっているんです。ですから簡単にサイエンスパークというものが、この五輪会場の跡地にぴったり当てはまるわけではないんです。だから非常に混迷を深めるというのと、もう一つ県東部地域で見たとき、どのような、いわゆる箱物といいますか、施設の整備が、どの地域に何をつくっていったらいいのか、市町村を超えて議論が必要です。沼津の技能五輪会場が急浮上していますが、一方で県が持っている長泉高校、これも重要な地域です。さらに三島は日大ビルが駅前に来る。あるいは長泉町はもうオリンパスを招致したようにがんセンターの近くにサイエンスパークをつくろうという計画もある。そういった関連の中で、地域の資源を見たときに何をどこに作るのかということと、一方で、われわれの資源と、若干の国の資源を活用しながら何が出来るのかと。私が申し上げたいのは、やはり関係者が徹底的に議論すべきだということです。その中で一番大事なのは地元の沼津市のイニシアティブになります。そしてサンフロントという強力な推進母体がある。それがこの問題の大きな解決になるんじゃないかと思います。
1つ問題点があるのは、三種の神器ではないですが、やはり3つのことが必要なんですね。まず、「ベンチャーインキュベーション」です。もともと北欧は立派な大学がたくさんある。東部にはない。けれども東部にあるものは、素晴らしい企業集団です。しかも医薬品や医療機器だけに限定してですら、日本一、二を争う企業群があって、それを取り巻くいろいろないろんな企業群が東部にはあるんです。この企業群が、果たしてこういう枠組みの中で展開することを本当に共通のビジョンとして持っているのかどうか。これが一番のカギになると思います。つくったはいいけれど一体誰が入るんだと。もう一つは「投資ファンド」です。矢作先生がサイオンのサイエンスパークで集中質問したら、向こうも実は国庫が9割、民間の資金が1割で投資ファンドをつくっていることが分りました。毎年3億円投資し、さらには事業体としてサイエンスセンター全体をマネージメントする。そして「強力な支援プログラム」を提供すると。そういうこととセットで、物事は考えなければいけないんです。単に計画でここにサイエンスパークをつくりましょう、ではすまされないんです。こういう3点セットを併せて議論する。これは沼津市単独では出来ません。おおよそですが、どのサイエンスパークも1年、2年は、入居率100%になるわけがないんです。当然繰り入れなり、補助なりが必要になる。ですから急ぎますが、簡単にはいかない。3つの問題をどう克服するかということを、沼津市がイニシアティブを取ってサンフロントも入って、早急な議論が必要です。大橋助役、これはいつまでにあらあら決めなければいけないんですか。

大橋助役 問題がたくさんあります。私どもの担当をヨーロッパまで出張させて、現地を視察させてきましたので、恐らくその心づもりは出来てきているんではないかと思います。そのため後半の合意作りを7月1日に協議会を作りましたので、その辺を土台にして、早急に詰めて行きたいと思います。

矢作 大橋さんから1つのご決意をいただけた大変貴重なお言葉だったと思いますが、どうでしょうか、会場の皆様から、何でも結構ですのでひと言いただければと思います。



全国の理科の先生を呼んで欲しい

会場A 富士宮から来ました赤堀といいます。2点ほど提案したいと思います。私63歳ですが、ある鉄鋼会社に40年ほど勤めました。技術屋になろうと決めたのは、確か小学校4年の時の理科の先生でした。非常にほめられまして、それで理科が好きになって、それで技術屋になったと。そういうわけで是非、この技能五輪は全国の理科の先生を呼んで欲しい。やはり小学校、中学校の子供たちは自分がどこに進むのかというのは、非常に先生の影響があると思うんです。2つ目ですが、私は静岡県生れですが、静岡県には伝統産業というものが非常にあると思います。例えば蒲原では、東京タワーとか、トルコのボスポラスとか高所の塗装技術を持っている方たちが出ていると聞いております。また松崎の漆喰芸術、ディアナ号というロシアの艦船を修理したとか、私たちは知りたいんですがなかなか知りえない技術が、この近くにあると思いますので、そういったものも是非発表していただいて、どこかの会場で紹介していただくといいんじゃないかなと思います。

矢作 ありがとうございました。理科の先生たちをお呼びすると言うのは、非常に重要なことだと思いますし、すぐにでも実行に移せることですので、具体的な案に早速加えていただけるといいと思います。恐らく会場にいらっしゃる多くの方々が今の職業とか、一生のことをやろうとしたときのきっかけに、小学校の先生とか先輩とか、そういうことが多かったと思います。実は私もそうでした。ちょうど小学校4年生の時の先生の影響を強く受けました。その意味でも先生たちに来ていただくことは、若者に対するいい影響を与える1つの手段だろうと思いますので、是非これは具体的に取り入れていただきたいと思います。2つ目の郷土の優れた技術の発掘ですが、技能五輪に関わらず是非やらなければいけないことだろうと思います。もうお一人、いかがですか。

会場B 地方都市で初めて、この大会が開かれるということで、地方都市で開かれるオリジナリティーを特徴として出すべきであると感じています。もう1つ、私は三島で、この技能五輪に合わせて構想を練っているわけですが、佐野美術館に重要文化財の刀が非常に多くあります。この刀をつくる過程をエスクカーションあたりで示し、それで刀を展示しようということで、プレイベントをやろうとしておりますが、各企業が、こういうものにリンクさせて会場外で、折角ですから地域の活性化にヒットするようなものを、やはり地域の皆さんで、考えていただくと。こういうものを皆さんに提案すれば、それぞれが提案を出して、ホスピタリティーの考え方をもう少しものづくりの方に結びつけたら、地域開発がもっとよくなるんじゃないかというふうに感じています。

矢作 今のご指摘の中でリンクをさせるということは極めて重要なことだと思います。貴重なご意見をありがとうございました。


コーディネーター
矢作 恒雄(やはぎ つねを)氏

1965年慶応義塾大学学士(管理工学)。74年スタンフォード大学ビジネス・スクールMBA(優秀賞)。79年同大学統計学修士。81年同大学経営学博士(Ph.D)。65〜72年三菱商事滑C外発電プラント建設。72〜84年富士ダイス且謦役財務・新規事業・海外。84〜87年テクノフロント(株)創業パートナー。84〜RobertTrentJonesII,Int.日本代表。82年慶応義塾大学経営大学院助教授、90年〜同教授。95年同大学院長。97〜01年慶応義塾常任理事。98〜02年慶応義塾ニューヨーク学院理事長。02年〜ハワイ大学・JAIMS訪問教授。04年〜東京工科大学客員教授。77年〜日・米企業・財団・政府機関、役員・委員等。91年〜財団法人企業経営研究所所長。00年〜スルガ銀行取締役。

パネリスト
土居 弘幸(どい ひろゆき)氏

1985年岡山大学医学部卒業。89年9月岡山大学大学院医学研究科修了。同年10月岡山協立病院医師。90年4月厚生省保健医療局疾病対策課主査。同年7月同保健医療局疾病対策課専門官。91年10月同保健医療局企画課医療専門官。92年7月同保健医療局精神保健課精神保健専門官。94年4月群馬大学医学部講師併任。同年7月大臣官房厚生科学課課長補佐、世界保健機構(スイス・ジュネーブ)に派遣。97年4月厚生省健康政策局指導課救急医療専門官、厚生省健康危機管理調整会幹事。99年4月山口大学医学部講師併任、岡山大学医学部講師併任。01年1月静岡県健康福祉部技監。03年4月静岡県理事兼健康福祉部技監。

大石 人士(おおいし ひとし)氏
1979年専修大学経済学部卒業後、静岡銀行入行。82年財団法人静岡経済研究所出向。研究員、統轄研究員、研究課長を経て、96年研究部副部長、05年研究部部長。県内各市町村の地域振興ビジョンの策定、総合計画審議会委員、中心市街地活性化基本計画策定委員、自治体職員の地域課題研究講座講師等を務める。現在、焼津市行政改革懇話会委員、キラメッセぬまづ運営推進協議会委員、TMOぬまづ企画運営委員会幹事、サンフロント21懇話会シンクタンクTESS研究員。

中山 勝(なかやま まさる)氏
81年スルガ銀行入行、82年財団法入企業経営研究所出向。1989年慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了。研究員、主席研究員を経て00年産業経済研究部部長、05年4月産業経済部部長(名称変更による)。97〜00年静岡県広域行政推進研究会委員。01年富士山麓先端健康産業集積構想戦略委員会委員。02年沼津・三島広域合併研究会、03年富士市補助金交付制度調査研究事業などに参画。04年静岡県観光交流懇話会委員。サンフロント21懇話会シンクタンクTESS研究員。



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