ここ数年あらゆる産業、特に経済界で企業の仕組みなどに、アメリカナイズされた考え方がどんどん進んできています。あしたを全く予想できない時代になってきた事を実感します。 サンフロント21懇話会は、今年11年目に入り、新たなスタートを切っています。4月に大仁、伊豆長岡、韮山の3町が合併して伊豆の国市が誕生しました。今回は合併を記念し伊豆分科会をこの伊豆の国市で開催することになりました。 さて、県民待望であります静岡空港が4年後には開港する予定です。伊豆に発着する飛行機があったら静岡空港や他の国内空港から直接観光客が誘致できるばかりか、関東地方や他の地方からも観光に訪れ、小型機で別の観光地に向かう新しい観光形態が生まれる可能性があります。いま現在は夢のような話ですが、これが現実化することを願い、今回の伊豆地区分科会では、このコミュータ空港をテーマにさせて頂きました。 今日の議論を通じまして観光をメーンにした伊豆地区の産業の振興に少しでも寄与できればとの願いを込めまして、私の挨拶に代えさせていただきます。ものと楽しみにしております。 ものづくり静岡の再構築のきっかけとなる技能五輪国際大会と、医から食、健康増進、観光と幅広い分野に波及しますファルマバレー構想は、東部地域の発展の起爆剤となり、今後、地域経済を支えていく可能性を持った構想です。きょうのシンポジウムを通じて技能五輪の運営のあり方や皆さんのビジネスなどに大いに参考にしていただければ幸いです。
今日は各地からこのように多くの方たちにお集まりいただきまして、主催者として感謝すると共に、ご協力に対し重ねて御礼申しあげます。 今回はコミュータ空港をテーマに取り上げました。ご案内のように外国では小型飛行機が足代わりに使われています。日本でも都市間路線と離島路線、これを利用する旅客は、この0年間で約4倍。都市間路線に限れば、この0年間で6倍と大幅に増加していると統計数字に出ております。 夢のような話ですが、やはりコミュータ空港を夢でなくて現実にしていただければ幸いで、伊豆がもっともっと拓けるわけです。伊豆の中心産業である観光産業が進展しますと同時に地域振興にもつながります。 伊豆の道路事情、皆さんご案内のようにどうにもこうにもならないという状 態になっているわけです。どういう風に伊豆の観光を打開していくか。とるべき道は、やはりこのコミュータ空港の開設によって速く、近くなるということです。サンフロント2も、これまで各種の提言をしており、またその提言が実現しています。このコミュータ空港も是非、これから提言をし、実行に結びつくような成功を期待しています。
サンフロント2懇話会が発足して年目ということで、いろいろなご提言をいただいて、それが一つずつ地域の力として、いろんな意味でいろいろな行動を取ってきたと思います。私どもの合併もそうでした。サンフロント2の積極的な呼び掛けによって促進されました。 ご承知の通り伊豆半島の観光は、昭和63年をピークに年々下降気味になり、7300万人強を数えた観光客の入り込みも平成6年度は4200万人になりました。いろいろ反省をしなければならないことがたくさんあるわけです。 きょうご出席いただいている皆さん方にも伊豆の関係の皆さんが多いので、まず自分たちが変わるという意識を持っていかないといけないと思います。伊豆にコミュータ空港を作るという問題につきましても、これが大きくこれから伊豆半島を変えていく一つの材料になると、私どもは思っているところです。皆様方の後押しをいただいて、この伊豆半島の一人間としてがんばりたいと思います。今日は有意義なサンフロント2の伊豆分科会になることを心からご祈念申し上げて、ご挨拶にさせていただきます。