サンフロント21懇話会は、11年目に入りました。富士地区分科会も11回目です。富士市は、旧吉原市、旧富士市、そして旧鷹岡町が合併して誕生してこの秋で40周年と伺っています。富士市は、人口が今でもわずかずつでも伸びていますが、基幹産業の落込みなどで経済力は少し低下気味というのが実情とお聞きしています。しかしながら沈滞ムードを吹き飛ばす話題が最近あります。ご存知のように魅力ある都市を目指して道路と鉄路の両方を走ることが出来る新交通システムDMV=デュアル・モード・ビークルの導入と新幹線新富士駅前に多目的展示施設の建設が計画されています。こうした視点を踏まえまして分科会のテーマは「新たな都市へ向けて」とさせていただきました。基調講演にはご存知、静岡文化芸術大学の木村尚三郎先生をお迎えし、パネルディスカッションでは、これからの富士地区にとっての方向性やあり方などを伺えるものと期待しています。
サンフロント21懇話会も11年目ということで新しい節目に入って、さらに県東部からいろいろな発信をして構想を具現化していかなければならないと思っています。来年は沼津市において技能五輪という大きな計画があります。是非、大きな花を咲かせることが出来ればと思っています。県東部ではウエルネスパークの展開とか、富士宮のフードバレー構想などが花開いていきそうな雰囲気も持っております。私ども富士表の人間として、この地域がさらに発展するにはどうしたらいいのか、是非皆さんのお力、ご発言をお待ちしております。富士山のもとで大いなる存在感を示していけたらいいなと思っています。景気状況は、株価も上昇し、雰囲気が春めいてきたかなと思います。是非、いい傾向へ、この地域をさらに力づけていけたらと思っています。今回は富士川町からも参加していただいており、富士山や富士川を中心としていろいろなテーマを、ともに手を携えてこの地域の発展に貢献していければと思います。
富士市、また周辺の富士地域におきましては、これから2市2町の合併を議論していきましょうというような状況になってまいりました。その中で私は、この1月から市長2期目の担当をさせていただくことになりました。この4年、富士市の工業製品出荷高が激減している中で、工業都市として富士市がもう一度従来の勢いを取り戻さなければいけないということからさまざまな見直しを進めてまいりました。元気ある町、安心、安全な町ということを考えますと、いろいろな整備をしていかなければならないと思っています。富士市は今年、新市40周年を迎える節目の年です。そうした時に今後の富士地域が進むべき都市像を検証して参りますと、新交通システム、DMV=デュアル・モード・ビークルの導入はどうしてもやらなければいけない。将来のために可能性を持ち、従来からの課題でありました新幹線新富士駅と在来線を結ぶ、今ある富士市の財産を上手く活用して新しい交通システム、公共交通の基軸を構成するということは大変大事なことであり、重要な課題です。それに合わせて新富士駅北側に計画しております多目的施設もこれからの富士市のために必要な施策と考えているところです。 そうした時に、この富士地区分科会は大変時宜を得た取り組みで、都市のあり方、今後のことをお話いただくことを、大変ありがたく、感謝申しあげる次第です。