下田商工会議所会頭、サンフロント21懇話会幹事として厚く御礼申し上げます。 伊豆地区は、昨年4月に大仁町、韮山町、伊豆長岡町の3町が合併し、伊豆の国市が誕生し、西伊豆町と賀茂村が新西伊豆町、戸田村と沼津市が新沼津市となりました。一方で、下田、賀茂地区の足並みの乱れも経験しました。 伊豆南部の財政状態を考慮すると、近い将来自治体が破綻することは目に見えています。合併したといってバラ色の未来が待っているわけではありません。しかし従前のままではここの自治体の財政は債務超過に陥り、つい最近発表があったばかりですが、多額の負債を抱える北海道夕張市のように国の管理下で財政再建をしなければならないという道を選択せざるを得なくなるような可能性もあります。 そこで本日は私ども経済団体が静岡新聞社、静岡放送、サンフロント21懇話会とともに今一度合併について住民の皆様に考えていただこうと、このようなシンポジウムを開催させていただくことになりました。合併を考える上で避けられないのが、地域振興です。主要産業である観光の落ち込みをどのように回復させるのか、静岡空港に絡む新たな海上輸送、空路輸送が出来ないか。また伊豆縦貫道の早期整備に全力を挙げることは出来ないか。これらをうまく組み合わせれば、地域経済構造を大きく変化させる可能性を秘めています。 本日のシンポジウムが伊豆南部をどのようにするのかといった貴重な議論が出来るのではないかと期待しております。
本日はサンフロント21懇話会伊豆地域分科会を兼ねた地域振興シンポジウムを楽しみにしておりましたが、アメリカ独立記念日の記念式典と重なってしまい皆様にごあいさつできないことを深くお詫びいたします。 下田市ではアジサイ祭りも先月の30日に終わり、夏本番を迎え、観光関連業者をはじめ市民一丸となって海水浴客を迎えるべく準備を進めているところです。ぜひとも暑い夏であってほしいと祈るばかりです。 また、日本経済の景気動向は個人消費の拡大と設備投資により景気は回復へと着実に向かっております。しかしながら観光産業を主力とする伊豆地域にあってはまだまだ景気回復の影響は程遠い感があります。 伊豆地域の一帯はどこも厳しい財政事情の中で創意工夫を凝らして地域活性化に向けてがんばっているところですが、一団体の力ではどうにもなりません。やはり地域が一体となって共通の課題、テーマに取り組むことが必要ではなかろうかと考えています。 本日のテーマ、「合併、観光振興を探る」は、まさに時を得たテーマであると思います。今後の伊豆のあり方について活発なご意見を期待すると同時に有意義なシンポジウムであることを祈ります。 (市長がアメリカ独立記念日の記念式典に招かれ出張中のため、下田市総務課長が代読)