「サンフロント21懇話会」(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)は5月31日、沼津市の沼津東急ホテルで2010年度総会を開き、広域行政やファルマバレープロジェクト、コンベンション機能の推進支援、観光活性化を軸にした本年度の活動目標などを決めた。議事に続き、川勝平太知事が「私の描く東部振興策」と題して記念講演した。
総会には企業経営者や首長、県議など会員約200人が出席した。主催者あいさつに立った松井純静岡新聞社・静岡放送社長は「サンフロントもいよいよ設立15年を迎えた。行政などへの提言を重ね、東部活性化に役立ったと自負している」と述べ、岡野代表幹事は「ファルマに光を感じるが、観光では市町の枠組みを超えた取り組みが足りない。知恵を出し合い、東部にとって必要な努力を提言したい」と力を込めた。
活動目標案を説明した井口賢明運営委員長は、沼津と三島が核になり政令市を早期に実現させる必要性などを強調した。承認された2010年度の活動目標は、「広域行政の推進支援」「ファルマバレープロジェクトの推進支援」「東部地区におけるコンベンション機能の促進」「富士、箱根、伊豆を束ねた広域観光の促進」の4テーマ。懇話会は今後、これらのテーマに沿って研究や提言を行うとともに伊豆、東部、富士の3地区で分科会を開催していく。
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