「サンフロント21懇話会」(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)は7月27日、伊豆地区分科会を伊東市内で開いた。会員や観光関係者ら約140人が参加し、「伊豆観光圏」をテーマに、講演やパネル討論を行い、伊豆観光圏認定を契機に新しい観光の展開として滞在型観光や体験型観光づくりを考えた。
観光圏は2泊3日以上滞在できるエリアづくりを進める制度で、伊豆半島2市3町(伊東、下田、東伊豆、河津、南伊豆)を圏域とする「伊豆観光圏」の整備実施計画が4月、国土交通相の認定を受けた。
主催者あいさつに立った北村敏廣静岡新聞社専務は「伊豆観光圏は複数の観光地が連携し、滞在型観光への取り組みが期待されています。この分科会が伊豆の将来を考える場になってくれれば」と述べ、懇話会幹事の峰田武佐野美術館理事長が「自分の地域のみならず広域観光について勉強しましょう」と訴えた。また、開催市を代表して佃弘巳伊東市長は「皆さんが一堂に会し情報交換をする中で、伊豆の素晴らしさを足元からもう一度見直し、皆さん方のお力によりさらに磨きをかけて、伊豆が国際的にも大きく飛躍する地域になるようご尽力を」と呼び掛けた。
基調講演で阿蘇地域振興デザインセンター事務局長の坂元英俊氏が「滞在型観光の仕組みづくり〜どう生かす伊豆の特徴」と題して、阿蘇での取り組みを具体的に語った。これを受けて第2部は、「伊豆観光圏を積極的に活用する〜今、何が必要か」をテーマにパネルディスカッションが行われ、石井文弥伊東観光協会長4人が体験型観光や伊豆観光圏のあり方などをめぐり熱心な議論を展開した。
|